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デヴィッド・ジンマン指揮によるシューベルトの交響曲第1番&第2番

☆シューベルト:交響曲第1番&第2番

 指揮:デヴィッド・ジンマン
管弦楽:チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
(2011年2月/デジタル・セッション録音)


 デヴィッド・ジンマンが手兵チューリヒ・トーンハレ管弦楽団と進めているシューベルトの交響曲全集の第二段として、初期の二つの交響曲、第1番と第2番の2曲が新たにリリースされたが、いやあこのCD、想像していた以上に聴き応えがあったなあ。
 もともとシューベルトの交響曲のうちでも、この第1番と第2番の2曲はそれほど好みじゃなくて、第1番の第4楽章なんて、昔のTBSのホームドラマの「奥様、お日柄よろしくて」といったのりの軽いメロディがどうにも苦手だったんだけど、ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管にかかればなんのなんの。
 メリハリをしっかりつけて、きびきび快活に演奏してくれるんだから、全く無問題(モーマンタイ)。
 いわゆるピリオド奏法を援用したスピーディーでスマートな演奏だが、いずれの交響曲とも第2楽章では、シューベルトらしい旋律の美しさや歌唱性、叙情性がべたつかない形で適確に再現されている。
 録音には、いくぶんがじがじじがじがした感じがないでもないけれど、音楽に親しむという意味では、それほど気にならない。
 音楽を聴く愉しみに満ちあふれた一枚で、シューベルトの交響曲第1番と第2番にあんまりなじみのない方にも大いにお薦めしたい。
 そして、残りの交響曲のリリースが本当に待ち遠しい。
by figarok492na | 2012-03-31 14:23 | CDレビュー
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