☆ネオ落語・セントラル 4回目
出演:桂三河さん、桂恩狸さん、桂三実さん、月亭遊真さん (2015年11月9日20時開演/錦湯) あいにくの雨。 気圧と湿度のWパンチで頭も身体も重たいときこそ、笑いが必要。 ということで、毎週月曜20時からのネオ落語・セントラルを愉しむべく、迷わず錦湯さんへと足を運んだ。 セントラルに変わって4回目となる今夜は、月亭太遊さんが別の仕事でお休み(終了後の交流会で出演の皆さんとお話していたことでもあるが、この一年間、50数回ずっと出演していた太遊さんはやっぱり凄いなと思う)ということもあったのだけれど、それでも、常連さんにご新規さんとなかなかの入りだったのは何より。 そして、今夜は時事通信社の光永貴子さんが取材にやって来られていた。 光永さん、お疲れ様です。 今回は桂三河さんが差配ということで、「攻めの姿勢」を示すべく、桂恩狸さんと錦湯初登場となる桂三実のトークからスタート。 非常にスリリングではありつつも、そこがそこはかとなくおかしくもあるトークだった。 で、まずは太遊さんの弟弟子にあたる月亭遊真さんの『犬の目』から。 『犬の目』といえば、太遊さんもよくかける古典(準古典)の作品だが、あちら太遊さんがピリオド楽器オーケストラ風のスピーディーでとんとんとんと流れる口演なら、遊真さんは緩急の間合いをじっくりと計るオーソドックスな巨匠風な口演。 (って、クラシック音楽が好きなもので申し訳ありません) 前回の『子ほめ』を聴いても思ったけれど、遊真さん、これから要注目だと思う。 続いて、三実さんが登場し、『松山鏡』をかける。 三実さんは桂文枝さんのお弟子さん、ということは三河さんにとっては弟弟子ということになる。 淡路島洲本市の「洲本のいいとこ発信大使」での経験がうかがえるマクラから入った『松山鏡』は、越後松山村の親孝行の男が、その褒美に何が欲しいと問われ、父親と会いたいと答えたことから始まるおなじみの古典落語。 細やかな雰囲気の三実さんによく沿った丁寧な高座で、とても好感が持てた。 三人目は、恩狸さん。 よしもとの若手芸人による陸上競技大会(MBS)の予選に参加したが…。 という、前へ前へと進んでいく恩狸さんらしいエピソードをマクラで披露したのち、『みかん屋』へ。 恩狸さんの『みかん屋』は、梅湯さんでのちゃいちゃい寄席で一度聴いたことがあるが、やっぱり面白いなあ。 アホな男と恩狸さんのフラがぴったり合っていて、おかしいおかしい。 そして、トリをとったのは三河さん。 アイドル大好きな三河さんにとって大感動大興奮の話題をマクラで語っているので、おや、それじゃあどの作品をかけるのかな、と固唾をのんで待っていて始まったのが、『僕だけのアイドル』だ。 すでにネオラクゴ・フロンティアでも演じられたことのある、三河さんのアイドル愛、アイドル熱が、ストレートに表された作品である。 特に、最終盤の言葉は、三河さんだからこそのものだろう。 それをするっとすかす、客観性もいい。 そうそう、この作品は登場人物の名前が実に気になるのであった。 最後は、全員でのトークできっちり締まった。 太遊さんのいないネオ落語・セントラルだったけれど、今夜も実に愉しめました。 ああ、面白かった! と、頭と身体の重たさも飛んでゆく、ネオ落語・セントラルに皆さんもぜひ!!
by figarok492na
| 2015-11-10 01:14
| 観劇記録
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