☆ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、第6番「田園」
デヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
<ARTE NOVA>74321 49695 2
前回に続いて、デヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲のCDを聴く。
今回選んだのは、おなじみ第5番の「運命」と第6番の「田園」の入った一枚である。
まあ、作品については、あれこれ口にすることはあるまい。
デヴィッド・ジンマンとチューリヒ・トーンハレ管弦楽団は、そんなもはやあれこれ口にすることもないような二つの交響曲を、ピリオド奏法を援用しつつ、なおかつ独自の解釈も織り交ぜつつ*、新鮮、快速に演奏し切っている。
(*「運命」の第1楽章のオーボエ・ソロなど、人によっては勇み足と聴くかもしれないが)
実に聴き心地がよくて、清々しい演奏なので、何度聴いても聴き飽きない。
特に、ベートーヴェンのくどさが嫌いという方にお薦めしたい一枚だ。