☆ブーレーズ・コンダクツ・ヴェーベルン−2
ピエール・ブーレーズ指揮ベルリン・フィル
<DG/ドイツ・グラモフォン>447 099−2
今回は、ブーレーズ・コンダクツ・ヴェーベルンの第2作目、ベルリン・フィルとの管弦楽曲集を聴く。
このCDには、管弦楽のためのパッサカリア、弦楽のための5つの楽章(エマーソン・カルテットのCDにも入っていた作品の弦楽合奏版)、6つの小品、『夏の風の中で』の他に、バッハの6声のリチェルカーレとシューベルトのドイツ舞曲をヴェーベルンがオーケストレーションしたものも収められていて、ヴェーベルンのオーケストラ作品の多様性多面性に触れることができる。
(聴きやすさという点では、後期ロマン派の影響が濃厚な『夏の風の中で』をまずは挙げておくべきだろう)
ブーレーズとベルリン・フィルによる演奏は、技術的にも楽曲解釈的にも万全で、全くと言っていいほど隙がない。
オーケストラ好きの方を中心に、ひろくお薦めしたい一枚だ。