☆モーツァルト:交響曲第29番、第33番
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
<PHILIPS>412 736−2
今回は、明日聴きに行く予定の大阪フィルの定期のプログラムに入っている、モーツァルトの交響曲第33番のCDを聴く。
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツの演奏で、交響曲第29番がカップリングされている。
すでに何度か記したように、ガーディナーとイングリッシュ・バロック・ソロイスツのコンビには、ニコラウス・アーノンクールやフランス・ブリュッヘン、ロジャー・ノリントンのような「刺激」は少ないものの、こうやってじっくり聴き直してみると、いわゆる「オーソドックス」な解釈に比して、歯切れの良さやテンポの良さ、細部の処理の丁寧さをしっかり認めることができる。
特に、第29番の第1楽章など、どこかべらんめえ調の趣きさえ感じるほどだ。
また、アーノンクールと京都フィルハーモニー室内合奏団のワークショップでも思ったことだが、交響曲第33番が聴きどころ満載の面白い作品だということもよくわかった。
(一例を挙げれば、第1楽章で、後の「ジュピター」終楽章の音型が登場するところとか)
録音からすでに20年以上が経過しているが、まだまだ安心してお薦めすることのできる一枚だ。