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一日一枚 236:ハイティンクのブラームス

 ☆ブラームス:交響曲第1番、悲歌
  ベルナルト・ハイティンク指揮ボストン交響楽団他
  <PHILIPS>442 799−2

 今回は、ベルナルト・ハイティンク指揮ボストン交響楽団他の演奏による、ブラームスの交響曲第1番と『悲歌』(シラーの詩による)のCDを聴く。

 ブラームスの交響曲第1番は、彼の渾身の力作であり、あまたある交響曲のうちで繰り返し演奏され続けている、有名曲中の有名曲である。
 ただ、その第1楽章などには、
>ババンバ、ベベンベ、ドドンド、ズズンズという、百貫デブがおどけているようなリズムの不愉快なこと。プワーープワーー、プワープワープワープワーと金管楽器がこれみよがしに吹くところにも呆れてしまう<
と、許光俊が『クラシックCD名盤バトル』<洋泉社新書y>で指摘しているような、「悪趣味」な部分があることも事実であって、残念ながらこのCDの演奏は、ハイティンクの解釈が「真摯」であるだけに、余計にこうした部分を強調してしまう結果になっている。
(てか、正直言って重たるすぎるのだ)
 この曲の持つ抒情性もしっかり表されていて、ボストン交響楽団も達者なので、実演では感動すること間違いなしだろうし、CDでもその「立派」さはわからないでもないのだが…。

 タングルウッド・フェスティヴァル合唱団の合唱は少々心もとないものの、より耳にしやすいのは、カップリングの『悲歌』のほうかもしれない。
by figarok492na | 2006-07-29 13:29 | 一日一枚
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