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一日一枚 264:アーノンクールのブラームス−1

 ☆ブラームス:交響曲第3番、第4番
  ニコラウス・アーノンクール指揮ベルリン・フィル
  <TELDEC>0630−13136−2から

 今回は、ニコラウス・アーノンクール指揮ベルリン・フィルによるブラームスの交響曲全集の中から、第3番と第4番を聴く。
 アーノンクールらしく、徹頭徹尾、練りに練られ考えに考え抜かれた演奏だと思う。
 流れのよさや、単なる重厚さを求めるむきは、違和感や物足りなさを覚えるかもしれないが、一音一音集中して聴けば、アーノンクールの狙いや仕掛けをはっきりと求めることができるのではないか。
 少なくとも、個人的には刺激を受けるところ大の演奏である。
(例えば、有名な第3番の第3楽章における音楽の表情づけや、第4番の第4楽章における作品の構造のとらえ方など)
 テルデック・レーベルのいくぶん不鮮明でごわがしとした録音もネックだが、機会があればご一聴をお薦めしたい一枚だ。
by figarok492na | 2006-08-30 13:31 | 一日一枚
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