☆アーノルド:交響曲第1番、第5番
ヴァーノン・ハンドリー指揮ロイヤル・フィル
<CONIFER>75605 51257 2
今回は、イギリスの作曲家マルコム・アーノルドの交響曲第1番と第5番のCDを聴くことにする。
アーノルドは、『戦場にかける橋』をはじめとした映画音楽の作曲で有名だが、イギリスを代表するシンフォニスト(交響曲作曲家)の一人でもあり、確か9曲の交響曲をものしているはずだ。
古典的かつオーソドックスな作風で、確かに不協和音など、いわゆる「現代音楽らしさ」もところどころに登場はするが、線のはっきりした明解な音楽なので、聴きにくいということはまずあるまい。
(特に、第1番の終楽章や、第5番の第3楽章では、映画音楽を彷佛とさせるような、アーノルドの「職人技」を愉しむことができると思う)
ハンドリーとロイヤル・フィルは、作品のツボを適確に押さえた演奏で、全く不満がない。
交響曲好き、オーケストラ好きな方を中心にお薦めしたい一枚である。