☆モーツァルト:ピアノ協奏曲第5番、第8番「リュッツォウ」他
マルコム・ビルソン(フォルテピアノ)
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
<ARCHIV>415 990−2
今回は、フォルテピアノのマルコム・ビルソンと、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツというピリオド楽器勢の演奏による、モーツァルトのピアノ協奏曲第5番、第8番他のCDを聴く。
前回とり上げたCDと2曲が重なっているが、バレンボイムの持つ技術的な能力やリリカルさには及ばないものの、ビルソンのフォルテピアノは、古典派らしい快活さや明晰さをよく表現していると思う。
(加えて、フォルテピアノの素朴な音色も魅力的だ)
また、ガーディナーとイングリッシュ・バロック・ソロイスツは、クリアでスマート、かつシンフォニックな伴奏を行っており、間然とするところがない。
コンチェルトの他に、ニ長調とイ長調のロンド(ともに、聴き応えがある)がカップリングされていることも含めて、税込み1200円程度までなら大いにお薦めしたい。