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一日一枚 328:クラリネット5重奏曲集

 ☆ブラームス、ウェーバー:クラリネット5重奏曲
  リチャード・ストルツマン(クラリネット)
  東京カルテット
  <RCA>09026−68033−2

 今回は、リチャード・ストルツマンと東京カルテットの演奏による、ブラームスとウェーバーのクラリネット5重奏曲のCDを聴く。
 ブラームスは、鬱蒼とした木々の間から木漏れ日が射すといった風情の作品で、彼の他の室内楽曲同様、秋から冬に変わる、ちょうど今頃の季節にぴったりだと僕は勝手に思い込んでいる。
 一方、ウェーバーのほうは、彼の歌劇や舞台用作品を彷佛とさせる、劇場感覚にあふれた陽性の音楽に仕上がっている。
 ストルツマンと東京カルテットは、非常にまとまりのよいバランスのとれたアンサンブルで、各々の作品の持つ魅力を「スマート」に表していると思う。
(ストルツマンの腕っこきぶりもよくわかって、その点も実に愉しい)
 まさしく「音楽的」な一枚。
 大推薦だ。
by figarok492na | 2006-11-15 09:55 | 一日一枚
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