☆ブラームス、ウェーバー:クラリネット5重奏曲
リチャード・ストルツマン(クラリネット)
東京カルテット
<RCA>09026−68033−2
今回は、リチャード・ストルツマンと東京カルテットの演奏による、ブラームスとウェーバーのクラリネット5重奏曲のCDを聴く。
ブラームスは、鬱蒼とした木々の間から木漏れ日が射すといった風情の作品で、彼の他の室内楽曲同様、秋から冬に変わる、ちょうど今頃の季節にぴったりだと僕は勝手に思い込んでいる。
一方、ウェーバーのほうは、彼の歌劇や舞台用作品を彷佛とさせる、劇場感覚にあふれた陽性の音楽に仕上がっている。
ストルツマンと東京カルテットは、非常にまとまりのよいバランスのとれたアンサンブルで、各々の作品の持つ魅力を「スマート」に表していると思う。
(ストルツマンの腕っこきぶりもよくわかって、その点も実に愉しい)
まさしく「音楽的」な一枚。
大推薦だ。