☆ブラームス:ピアノ3重奏曲第1番、第2番
マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)
オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン)
ジャン・ワン(チェロ)
<DG/ドイツ・グラモフォン>POCG−1951/国内盤
今回は、ピアノのマリア・ジョアン・ピリス、ヴァイオリンのオーギュスタン・デュメイ、チェロのジャン・ワンのトリオによる、ブラームスのピアノ3重奏曲第1番と第2番のCDを聴く。
ブラームスのピアノ3重奏曲については、すでにこの一日一枚でもガルネリ・トリオによる録音をとり上げたことがあるが、あちらが家内制手工業的なのりの質朴な感じの強い演奏だとすれば、こちらは名匠の生み出した洗練された逸品とでも評したくなるような、流麗で滑らかでふくよかな演奏に仕上がっている。
録音のかげんもあるのだろうけれど、ピリスやデュメイに加え、ワンの活躍もしっかりと認めることができて、その点でも興味深く、愉しい一枚である。
中古で、税込み1200円程度までなら、大いにお薦めしたい一枚だ。
大推薦。