☆ラフマニノフ:交響曲第1番他
エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交響楽団
<ポニー・キャニオン>PCCL−00325より/国内盤
今回は、エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交響楽団の演奏による、4枚組のラフマニノフの交響曲・管弦楽曲全集の中から、交響曲第1番他のCDを聴く。
ぶっちゃけて言うと、これでもかこれでもかとくどくてしつこい感じの強い交響曲第1番(特に、第4楽章冒頭のファンファーレはひどい)だが、それでも第3楽章のラルゲットなど、ラフマニノフらしい抒情性を「垣間聴く」ことができる。
エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交響楽団は、ラフマニノフの音楽の持つくどさしつこさ、騒々しさを、いささかも手加減することなく、パワフルにエネルギッシュに演奏しきっている。
(その分、ところどころ粗さを感じてしまうのも事実だが)
他に、ラフマニノフのメランコリックな特性がよく表れた『カプリッチョ・ボヘミアン』と、メンデルスゾーンの影響が丸わかりな『スケルツォ』もカップリングされていて、まさしくおなかいっぱいになる。
ラフマニノフ好き、スヴェトラーノフ好きにはお薦めしたい一枚だ。