一昨日購入した、フェリックス・ワインガルトナーの指揮するベートーヴェンの交響曲第1番と第2番他のCD<ナクソス・ヒストリカル>のCDを繰り返し聴いている。
(詳しくは、
こちらCLACLA日記をご参照のほど)
ところで、このCDはSPレコードを復刻したものだが、僕がSPレコードに直接触れたのは、高校生になってしばらく経ってからのことだった。
たまたま、所属していた放送部の部室の整理をしていたところ、戸棚の中から、トマス・ビーチャム指揮ロンドン・フィルの演奏によるシューベルトの未完成交響曲や、レオ・ブレッヒ指揮ベルリン・フィルの演奏によるワーグナーの『タンホイザー』の大行進曲といった、クラシックのSPレコードが何枚かみつかったのである。
ちょうど具合のよいことに、78回転に調節が可能なポータブルプレイヤーがあって、それでSPレコードに親しむことができたのだ。
当然のことながら、音の古さはいかんともしがたかったのだけれど、最新の録音にはない独特の世界を味わえて、とても嬉しかったことも事実であった。
また、ちょうど同じ頃始めた中古LPあさりの中で、ブルーノ・ワルター指揮ロンドン交響楽団の演奏によるハイドンの交響曲第86番のSPレコードを掘り出して、部室で繰り返し聴いたのも今ではいい思い出になっている。
その後は、地元長崎から京都に移ったりで、SPレコードとは縁遠くなってしまったが、機会があれば、また生のSPレコードの音に接してみたいと強く思う。
ゆめゆめ骨董趣味と笑うなかれ。
SPレコードからだって、学ぶところは数限りなくあるはずなのだから。