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なるようになるためには
 数日前の晩、あまり体調がかんばしくなかったので早めに寝床に潜り込んで『ラジオ深夜便』を聴いていると、思わず苦笑してしまいそうになったことがあった。
 と、いうのも、
「今年は暖冬ということもあって、稲作をどうしていくか非常に悩む。気象庁の長期予報もそれほどあてにならないし、つまるところは村のお諏訪さん(神社)の神事(占い)を参考に、自分の勘で決めるしかない」
といった、東北地方の農家の人のレポートがあった後に、何と『ケ・セラ・セラ』が流されたからである。
 だって、『ケ・セラ・セラ』=どうなるかわからない=なるようになるさ、だもの。
 こんな「皮肉」な選曲はありゃしない。

 ちなみに、『ケ・セラ・セラ』といえば、アルフレッド・ヒッチコックの『知りすぎていた男』の中でドリス・デイが歌って大ヒットした曲で、日本でもペギー葉山がカバーして、これまたヒットしている。
 また、小林信彦の『現代<死語>ノート』<岩波新書>にもあるように、1957年頃、いわゆる流行語として日常会話でも広く使われていたらしい。

 そういえば、ずいぶん前に、今は亡き渡辺美智雄という政治家(今、息子が大臣をやっている)が、ブラジルかどこかの中南米の国を「(借金を返さなくても)ケ・セラ・セラ、あっけらかあのかあだよ」と馬鹿にしたことがあったっけ。
 最近世情を賑わす柳沢厚生労働大臣じゃないけれど、この国の政治家(特に保守党の)思考回路は二十年一日ちっとも変わらないなと情けなくなる反面、当時は他国のことをとやかく言えた時代でもあったのだなあ、ともついつい思ってしまう。
 なにせ、森内閣以降、小泉、安倍と、それこそ何でもかんでもやりたいほうだいの言いたいほうだい、ケ・セラ・セラ、あっけらかあのかあだよ的な政権が続いているのだ。
 まずは、自分の頭の上の蠅を追わなくちゃ。

 そうそう、よくよく考えたら、ドリス・デイが『ケ・セラ・セラ』を歌っていたのは、非常にシリアスなシーンだったんだ。
 その点から言えば、『ラジオ深夜便』の選曲は、あながち「皮肉」なだけのものとも言えないかもしれない。
 って、これは考え過ぎかな。
 いずれにしても、『ケ・セラ・セラ』と口にできるのは、やるべきことをきちんとやってからではないのだろうか。
by figarok492na | 2007-02-07 23:17 | 雑感 | Trackback(2) | Comments(0)
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