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色遣いに魅せられる 入谷葉子展「おやまの家」

 毎月、neutronから届く美術展案内のポストカードを僕は愉しみにしていて、自分にとってこれは当たり、これはまあまあ、これは外れと勝手に選り分けて、実際観に行ったり行かなかったりするのが、最近の習慣となっている。
 で、三条通西入の文椿ビルヂング2階、neutron kyotoのギャラリーで今日から開催されている入谷葉子展「おやまの家」は、ポストカードを観たとたん、こりゃあ大当たり、ぜったい観に行かなくちゃとぴぴんときていたもので、短期派遣の仕事が終わったのをよいことに、早速足を運んで来た。
 いやあ、これは観に行って本当によかった。
 対象の描き方、構図の取り方という点では、確かに非凡ではあるものの、それほど大きく感嘆しているわけではない。
 瑣末主義を承知で記すなら、例えば、家を正面から描いたメインの作品では、特にドアのあたりに僕はしっくりとしないものを感じたりもした。
 だが、そうしたちょっとしたおやっという感情を全く忘れさせるのが、入谷さんの色遣いの妙なのだ。
 いや、彼女の場合は、色の置き方や色合わせの鮮烈さ、とでも評すべきか。
 対象のそれぞれに、どのような色を置くかという点に、僕は強く魅せられたのである。
 ポストカードに用いられている、「さくらさま」の桜の色と紺・青・水色の対比の素晴らしさをはじめ、今回展示されている作品だけではなく。もっともっと色んな作品を観てみたいと思ってしまったほどだった。
 物には好みというものがあるから、入谷さんの作品のどこがいいんだと思う人ももちろんいて当たり前だけれど、個人的には大推薦。
 29日まで開催中なので、ご興味ご関心がおありの方はぜひ。
(なお、neutron kyotoは月曜日が定休日です)
by figarok492na | 2009-03-17 17:12 | その他
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