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『東京裁判への道 上』を読了しての簡単なメモ

 粟屋憲太郎著『東京裁判への道 上』<講談社選書メチエ>を読み終えた。
 以下は、同書を読みながら再確認した、僕個人の感覚的な考え方、認識だと受け止めておいていただきたい。
 それは、この日本という国に住む人々の心性=メンタリティ・マンタリテ(意識無意識両面における)の核となるものが、長い時間の経過の中でなお、強固なものとして維持されているのではないかということである。
 むろん、経済的、政治的、文化技術的環境、いわゆる社会的環境の変化に伴い、心性の表層的な部分は大きく変容しているが、しかし、核となるもの自体は、あまりにも強固なものであるように、僕には思えてならないのだ。
 ただ、ここでは、その核となるものを具体的に明言することは、かえって現在の諸状況を単純化して把握することにつながりかねないので、あえてそうしない。
 けれど、その核となるもの、不変であるものに如何に対峙していくかが、僕自身の今後の大きな課題であるとも強く考える。
by figarok492na | 2009-04-27 14:28 | 雑感
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