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マレビトの会に刺激され『ユビュ王の晩餐のための音楽』を聴いた(CLACLA日記)

 昨夜、たまたまマレビトの会のホームページで、来年3月に松田正隆さんの演出でアルフレッド・ジャリの『ユビュ王』が上演されることを知り、youtubeでベルント・アロイス・ツィンマーマンの『ユビュ王の晩餐のための音楽』を繰り返し聴く。
 ミヒャエル・ギーレン指揮ケルン放送交響楽団の演奏による録音だが、まさかこのマニアックな作品がアップされているとは思っていなかっただけに、見つけたときはとても驚いた。
 で、うろ覚えの記憶を頼りにするならば(何せ、学生時代に一度目を通したきりなので)、原作自体とんでもはっぷん歩いて15分的な内容の代物なのだけれど、ツィンマーマンの音楽がまた相当いっちゃってるものなのだ。
 まさしく、コラージュごった煮の極みというか、例えばベートーヴェンの田園シンフォニー第1楽章のおなじみのテーマの引用なんかもそうだが、なんと言っても聴きものは、シュトックハウゼンとワーグナーのワルキューレの騎行とベルリオーズの幻想交響曲の断頭台への行進がしっちゃかめっちゃかはっちゃきやっちゃき大騒動を繰り広げる終盤だろう。
 できればこれは生で聴いてみたいが、京都市交響楽団あたりいつかとり上げてくれないものか。
(興味がおありの方は、youtubeでMusique pour les soupers du Roi Ubuと検索してみて下さい。なお、youtubeでは二つのパートに分かれてアップされています)

 ところで、マレビトの会の『ユビュ王』は、ファック・ジャパンさんやごまのはえさんが出演することもあって、当たりなんじゃないだろうか?
 そうそう、ツィンマーマンの音楽は、最近の松田さんの傾向にとてもぴったりだと思う。
 なんてったって、コラージュだし。


 第7章の「米内内閣倒壊」、並びに結論を読み終え、筒井清忠の『昭和十年代の陸軍と政治』<岩波書店>を読了した。
 第7章では、巷間、軍部大臣現役武官制によって陸軍大臣が得られず「毒殺」されたと伝えられる米内光政内閣が、実際は、「(ナチス・ドイツの快進撃という)ヨーロッパの情勢の激変とそれを背景にした近衛文麿の新体制運動」を本質的な原因として倒壊したことが明らかにされ、結論では、昭和十年代の陸軍の政治責任が最も重いものであることはゆるがないとしつつも、(軍部大臣現役武官制の存在を過大に評価することなく)その実態を吟味することの必要性や、他の勢力の政治責任を曖昧化することがあってはならない、と説かれている。
 いずれにしても、日中戦争以降、太平洋戦争の開戦へと向かう日本の歴史の流れを再確認する意味でも、現在の諸状況を考える意味でも、非常に刺激を受ける一冊だった。

 依頼された映画のシナリオ関係の仕事を進める。

 14時台に外出し、近くの郵便局で用件を片づける。

 帰宅後、さらに映画のシナリオ関係の仕事を進める。

 山崎浩太郎の『クライバーが讃え、ショルティが恐れた男』<洋泉社>を読み始め、第三章の「コヴェント・ガーデンの人々」まで読み終えた。
 イギリスを代表するワーグナー指揮者で、近年ようやく脚光を浴びるようになったレジナルド・グッドールの生涯を描いた一冊だが、彼がドイツを尊崇するあまり、英国ファシスト連盟に入党していたとは知らなかった。

 16時台に、キッチンの換気口、浴室とトイレの掃除をすませる。

 ネットラジオで、エドワード・ガードナー指揮エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団のコンサートのライヴ録音を聴く。
 ハイドンの交響曲第7番「昼」、第64番、第90番のほか、リーザ・ベズノシウクのソロによるモーツァルトのフルート協奏曲第2番が放送されていた。
 ハイドンの交響曲第90番は、やっぱり生(少なくともライヴ録音)じゃないとその面白さが伝わらないと思う。

 18時台に再び外出し、夕飯用の買い物をすませる。

 夕方以降気温がぐっと下がり、寒さが厳しくなる。
 皆さん、くれぐれも風邪やインフルエンザにはお気をつけ下さい。

 夕飯後、『クライバーが讃え、ショルティが恐れた男』を読み進め、第四章の「インディアン・サマー」、第五章の「無手の指揮者」、第六章の「クーベリックの災難」を読み終えた。
 当時の歴史状況を絡めながら音楽家たちの姿を克明に描いていくという、山崎浩太郎の「演奏史譚」家ぶりが十二分に発揮されていて、実に面白い。
 平明でありながら、俗に堕さない文章にも好感が持てる。

 『不在証明』の筆入れを行う。

 映画のシナリオ関係の仕事を進める。

 大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)の現在のビルでの存続を、橋下大阪府知事が決定したとのこと。
 なるほど、ね。

 今日は、実家から送ってきたリングココア(クッキー)を食す。
 ココアの風味がたっぷりときいた甘さ控えめのクッキーで、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 われというひとのこころはただひとりわれよりほかにしるひとはなし。

 明日が本当にいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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by figarok492na | 2009-12-28 22:04 | CLACLA日記
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