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カテゴリ:雑感( 40 )

二晩続けて落語を聴いた

☆二晩続けて落語を聴いた

 突然ががっと揺れて、「誰がこんなぐるぐる回ってるマンションなんかいるもんかあ!」、なんて剛毅なことは言わず、おいおい地震かい、おまけに余震ときたか、こりゃ困ったなとびくつきながらラジオを聴いている。
 で、大地震とまではいかなかったので、地震速報は入ったもののNHKのラジオ深夜便では、予定通り古今亭志ん生の『寝床』が放送された。
 1966(昭和41)年の口演だから、志ん生にとっては引退間際の録音ということになるか。
 脳出血からの復帰後ということで、元来あんにゃもんにゃの気があったものが、さらにその気を強めているのだけれど、その分ぞろっぺいな味わいも増して、会場もわきにわいている。
 ところどころ織り込まれるくすぐりのおかしさ面白さ。
 そして通常のサゲまでいかず、旦那に義太夫を無理から聴かされた番頭が「書置きをおいて行方不明になった」「今はドイツにいる」で終わる突拍子のなさ(確か、これは師匠柳家三語楼譲りのものだ)。
 解説役の当代の金原亭馬生も言っていたが、これは真似しようたって真似のできない藝である。

 昨夜は、その志ん生の長男、先代の金原亭馬生の『たが屋』が放送されていた。
 1968(昭和43)年の録音で、渋さも渋しの語り口を、そうそうこれこれとうんうん頷きながら愉しんだ。
 ところどころつっかえるのも味のうちだ。
 ただ、自分自身口跡が悪いこともあってか、落語に親しみだした小学校から中学校の頃は、先代の馬生に限らず、先代の文治とか、つっかえる落語家はあまり好みじゃなかったんだよなあ。
 だから、古今亭志ん朝とか若き日の春風亭小朝とか、すらすら流れるような語り口の落語家が大好きだった。
 それでいて、志ん生や可楽といった人たちにも魅かれていたのは我ながら不思議だが。
 そうそう、昨夜は馬生の声がときに志ん生に、ときに志ん朝に聴こえたりして、ちょっとだけ哀しくなったりもした。
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by figarok492na | 2014-08-06 02:16 | 雑感

Hさんのこと

 昨夜、ふとしたきっかけからHさんのことを思い出した。

 Hさんは、僕の高校時代の放送部の一学年上の先輩である。
 細身で色白、おまけに丸縁の眼鏡をかけていたこともあって、見るからにまじめという感じの女性だった。
 加えて、その柔らかい口調から、よい意味で主張のはっきりした一学年上の女性陣の中では、どちらかといえば大人しめのタイプだと思われがちだったが、その会話のはしばしに注意を向けてさえいれば、なかなかどうして、Hさんが芯の強い女性であることがわかったはずだ。
(そうそう、歯切れがよくてスピーディーな部長のI女史とゆっくりゆるゆるとしたHさんの会話が、まるで落語の『長短』を聴いているようで妙におかしかったことを今思い出した)

 そんなHさんだが、数年後のOB会であったときの彼女の姿には本当に驚いた。
 大学デビューとでもいうのだろうか、デパートの化粧品コーナーの店員さんもここまではと思わせるほどの化粧のありようで、Hさんと久しぶりに会った面々、一瞬無言で顔を見合わせるという状態だったのだ。
 もちろん、今では物心両面でだいたいの理由の想像がつくから、20歳前後のHさんのその日の姿を微笑ましく、そして切なく思えるのだけれど。
 そういえば、Hさんとは、翌年ぐらいのOB会でも再会したが、そのときの彼女は以前のHさんらしさを残しつつ、ほんのりバランスのとれた化粧をしていたのではなかったか。

 Hさんが亡くなられたのを知ったのは、数年前に届いた高校の同窓会名簿を目にしたときだった。
(ほかにも、僕の前の前の代の生徒会長Nさんや同じ学年のUさんが亡くなられていたこともそのときに知った)
 僕はHさんに女性として好意を抱いていたわけではないが、人間としてはとても好感を抱いていた。
 関西の大学で学ばれていたこともあり、どうしてHさんとゆっくり話しをする機会を持とうとしなかったのか。
 Hさんのことを思い出して、改めてそのことが悔やまれてならない。
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by figarok492na | 2011-08-02 15:29 | 雑感

嘘つきの日に

 どちらかと言えば、自分はほら吹きの部類に入るんじゃないかと常日頃から思っているが、ほらを吹くのと嘘をつくのはやはり似ているようで非なるものだ。

 正直、嘘をつくのは得意じゃない。
 特に、自分自身に嘘をつくのは苦手である。

 今日から四月、ということで、すんなり気持ちを切り換えていこうと思ったが、腹立たしさ、怒り、憤りといった負の感情は早々簡単になくなってくれるものではない。

 それでも、結局は馬鹿を支える者こそ一番の馬鹿、低劣で卑しい人間を支えるものこそもっとも低劣で卑しい人間という言葉を胸に刻みつけながら、新年度を生き抜いていきたいとは思う。

 それにしても、心苦しいとか申し訳ないという言葉を軽々に使う人間ほど信用のならない人間もいない。
 自分の痛みについては大仰に泣き叫ぶくせに、他人の痛みに鈍感な人間ほど困った存在もない。
 そんな人間、口先だけの人間にはなりたくないものだ。


 嘘つきの日に、あえて本心を語ってみた次第。
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by figarok492na | 2011-04-01 15:18 | 雑感

夜に想うこと

 ここぞというときにこそ頼りがいのある人間になりたい。
 本当に。
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by figarok492na | 2010-10-14 01:37 | 雑感

ゲームの法則

 絶対に無理とは言えないけれど。

 金銀抜きで格上の相手に勝とうなんて、虫のよすぎる話だ。
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by figarok492na | 2010-10-09 16:26 | 雑感

社是(一方通行路・1)

☆社是(しゃぜ)


 もう十年以上、いや十五年以上も前になるか、今は芸能界を引退した上岡龍太郎と笑福亭鶴瓶の掛け合いを売りにした『鶴瓶上岡パペポTV』という深夜の人気番組があった。
 その中で、しっかり細部までは覚えていないのだけれど、上岡龍太郎が標語なんてものは、もとから守れるものではないことを標語にしてるんです、そやから「みんなで空気を吸いましょう!」なんて標語はないやないですか、といった内容の言葉を口にしていた。
 反骨精神といえばかっこいいが、ありていに言えばへんこな上岡さんらしいなと思いつつも、やはり一理、どころか二理か三理ぐらいはあるなと納得してしまったものだ。

 みんなで明るい社会をつくりましょう!
 お年寄りをいたわりましょう!
 人権を大切にしましょう!

 なるほど、確かに。

 ならば、「会社・結社の、経営方針や主張」と『広辞林』第五版<三省堂>で説明されている社是なんてものも、もとより守れるものではないからこその社是かもしれない。
 そういえば、先日元社長に有罪判決が下されたある会社の社是は、

 誠意と努力

 だ、そうだ。
 それならいっそのこと「企業利益増加への誠意と努力」とでもしたらどうだろうか。
 身も蓋もない話だが、そちらのほうが僕にはよっぽどしっくりくるし、ある意味誠実ですらあると考える。

 まあ、こと会社に留まらず、組織というものを維持し発展させるためには、対内的にも対外的にも、それが実現可能か不可能かは置くとして、高邁な理想を語った社是社訓、綱領標語、規約規範を掲げる必要があることぐらい、僕だって充分承知はしているのだけれど。
 少なくとも、僕個人としては、自分自身の身の丈に合った道徳律を心のうちに持っていたいと強く思う。
 それを、表に出すか出さないかは別として。
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by figarok492na | 2010-05-18 13:39 | 雑感

峻別する力の必要性

 2009年も間もなく終わろうとしている。
 今年一年を振り返って痛感することは、自らの持つ物事を峻別する力の明らかな不足ということである。

 峻別する力。
 それは、自らの好みに合わずとも、自らが触れた対象、もの・ことの持つ魅力や水準、成果を高く評価する力と言い換えることができるかもしれない。
 逆にそれは、自らが親しいものであったとしても、つまらないものはつまらない、面白くないものは面白くない、水準が低いものは水準が低いと断じて憚らぬ力と言い換えることができるかもしれない。
 またそれは、何が自らにとって必要であり、何が自らにとって必要ではないか、何を付け加え、何を殺ぎ落とすかを見抜く力と言い換えることができるかもしれない。

 もちろん、他者を峻別するというのであれば、自らが峻別されることに対しても真摯であり、謙虚でなければならないということは、言うまでもない。
 そしてそれは、個人創作誌『赤い猫』をはじめとした自らの創作活動に止まらず、中瀬宏之という一個の人格に対する評価や批判、好悪の念を含んだものでなければ全く意味があるまい。
(当然、誰がどのような判断を自らに下したかについては、しっかり記憶しておかなければならないだろう)

 いずれにしても、与えられた人生は一回きりなのだ。
 惰性に流され、妥協を重ね、結果あれよあれよという間に一年を終えてしまうことほど虚しく馬鹿馬鹿しいこともない。
 来年こそは、もっと峻別する力を身につけていきたいと、心の底から強く思う。
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by figarok492na | 2009-12-20 16:42 | 雑感

さらばモリシゲ!  森繁久彌翁を悼む

 日本を代表する役者の一人であり、芸能人の一人だった森繁久彌翁がついに亡くなってしまった。
 だが、まだ96歳。
 翁には100歳、いや150歳まで生きていていただきたかった。
 舞台人としてスタートし、戦中は満洲でアナウンサーとして過ごし、戦後は軽演劇の世界で鳴らし、藤山一郎とのラジオ番組『愉快な仲間』で一躍脚光を浴び、映画界でも、マキノ雅弘監督の『次郎長三国志』での森の石松、そして豊田四郎監督の『夫婦善哉』、さらには社長シリーズ等々大活躍、その後もテレビドラマをはじめ、森繁劇団や『屋根の上のヴァイオリン弾き』、『知床旅情』、向田邦子や久世光彦との仕事、加藤道子との『日曜名作座』と様々な分野で森繁翁ここにありの活動を続けた。
 また、芸能人の地位向上にもつとめ、日本の芸能界のゴッドファーザーと呼んでも過言ではない人脈を築いた人でもあった。
(親しみをこめて、森繁翁とその仲間、例えば、竹脇無我や今は亡き松山英太郎、藤岡琢也といった人々をまとめて、僕は「森繁一派」と呼んでいた)
 深く、深く、深く、深く、深く黙祷。

 上述した作品以外にも、森繁翁はたくさんの名作佳作を遺しているが、TBS系で放映されていた『おやじのヒゲ』を久しぶりに観てみたい。
 正直、竹脇無我その他、森繁一派が総出演の感あるドラマで、森繁翁はじめ台詞も演技もぐだぐだというか、相当むちゃがある内容だったのだけれど、今となってはそれが懐かしい。
 おもらししたのか汗をかいたのか、起きて「濡れちゃった」とつぶやくあたりなど、森繁翁ならではの演技満載のドラマでもあったし。

 それにしても、先日の三遊亭圓楽、南田洋子、浜田寅彦、さかのぼれば牟田悌三、渥美國泰、佐竹明夫、大木実、山城新伍、若杉弘、金田龍之介、中丸忠雄、忌野清志郎、加藤和彦、山田辰夫、川村カオリ…、と本当にこたえる。
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by figarok492na | 2009-11-10 23:20 | 雑感

朝日新聞夕刊「立ち見席 オーケストラの風景②」 新日本フィルハーモニー交響楽団に関し

 朝日新聞夕刊、「立ち見席 オーケストラの風景」(星野学署名記事)は、今日で2回目。
 大阪フィルハーモニー交響楽団に続いて、今回は新日本フィルハーモニー交響楽団の登場で、このオーケストラの近況がコンパクトにまとめられている。

 ただ、
>1972年の創立以来、小澤征爾との関係が深い<
という一文は、新日本フィルの成り立ち、いわゆる旧日本フィルハーモニー交響楽団の分裂を知る人間には、いささか白々しく感じられた。

 むろん、新日本フィル自身がホームページ等で、1972年の旧日本フィルの分裂に関する詳細ないきさつをぼかしてしまいたくなることは、たとえ『日本フィル物語』<音楽之友社>を高校生の頃から愛読し、なおかつ今は亡き日本フィル事務局の中島賢一さんとちょっとした親交もあった、「日本フィル寄り」に位置する僕ですら、充分理解のいくことだ。
 すでに、日本フィルもフジ・サンケイグループと和解しているのである。
 自ら無理をして過去の傷をほじくり返す必要はない。

 だが、だからと言って、この記事の執筆者である星野さんまでが、旧日本フィルの分裂に関して一切触れないというのは、どうしても何かが違うと思う。
 特に、オーケストラの在り方が厳しく問われる「今」だからこそ、そのことに関して何か言葉があってもよかったのではないか。
(だいたい、星野さんがこの連載を始めたのも、「今」だからこそだろうに)
 まあ、今後の連載で日本フィルが取り上げられることもあるだろうから、僕はそのときを待ちたいとも考えるが。

 それにしても、新日本フィルに「民主主義の音」という惹句は、僕にはなんともしっくりこないな、やっぱり。


 余談だけれど、神山征二郎監督によって映画化もされた今崎暁巳の『友よ!未来をうたえ 日本フィルハーモニー物語』<労働旬報社>は、日本フィルとフジ・サンケイグループが「闘争中」だったということもあってか、小澤征爾や山本直純、新日本フィルの側がいくぶん、いや、だいぶんあくどく(ひどい言葉をあえて使えば「資本家の走狗」的に)記述されているような気がして、僕には仕方がない。
 このことは以前にも記したことがあるはずだが、せっかく新日本フィルや日本フィルのことについて書いたので、改めて付け加えておくことにした。
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by figarok492na | 2009-07-06 19:10 | 雑感

夜に想うこと

 今は、歯がみしてこの諸状況を乗り切ること。
 それが、僕の課題だ。
 奈落の底に吸い込まれるのは、いともたやすい。
 だが、やすきに流れてはならない。

 自分自身を笑え。
 鏡に映った自分を笑え。
 そのおかしさ、醜さ、卑しさを笑え。
 笑い、刻みつけること。
 それが、僕自身の武器になる。

 真夜中のトイレ掃除。
 おもしろい。
 真夜中の浴室掃除。
 おもしろい。
 真夜中の破れ傘刀舟の物真似。
 てめえら人間じゃねえやたたっ斬ってやらあ!
 そいつは、近所迷惑だ!!
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by figarok492na | 2009-06-12 01:53 | 雑感