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一日一枚 149:ジャンスの歌うモーツァルト

 ☆モーツァルト:オペラ&コンサート・アリア集
  ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
  メルヴィン・タン(フォルテピアノ)
  アイヴァー・ボルトン指揮エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団
  <VIRGIN>VC5 45319 2

 フランスのバロック歌いとして知られるソプラノのヴェロニク・ジャンスによる、モーツァルトのオペラ&コンサート・アリア集のCDを聴く。
 『フィガロの結婚』、『ドン・ジョヴァンニ』、『コシ・ファン・トゥッテ』といったおなじみの名作オペラに加え、『皇帝ティトゥスの慈悲』からのアリアやコンサート・アリアが収められた、多彩かつ巧みな構成のCDである。
(『フィガロ』では、伯爵夫人とケルビーノを歌い分けている)
 透明感があって伸びやか、という表現に加え、ジャンスの声の魅力は、その凛々しさと高貴さにあるのではないだろうか。
 もちろん、ツェルリーナの「ぶってよマゼット」も悪くはないが、伯爵夫人の嘆きやフィオルディリージの覚悟、オペラ・セリアである『皇帝ティトゥスの慈悲』の登場人物たちの惑いのほうが、より彼女の声質と歌唱にあっていると思う。
 アイヴァー・ボルトン指揮エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団の伴奏は万全だし、コンサート・アリア『どうしてあなたが忘れられましょう…恐れるな、愛する人よ』では、メルヴィン・タンのリリカルなフォルテピアノの演奏も聴くことができる。
 実によく考えられ、実に美しい一枚である。
 大推薦。

 ところで、フランツ・コンヴィチュニーの演出による東京二期会の『皇帝ティトゥスの慈悲』公演は、本当に面白かったらしい。
 こういう時、つくづく関西に住んでいることが悲しくなってしまう。
(兵庫県立芸術文化センターが「共同制作」すればいいのに…)
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by figarok492na | 2006-04-30 13:34 | 一日一枚

一日一枚 148:音楽の冗談、もしくは音楽の意地悪

 ☆モーツァルト:ホルン5重奏曲、音楽の冗談他
  アブ・コスター(ナチュラルホルン)
  ラルキブデッリ他
  <SONY>SK46702

 今日は、モーツァルトのホルン5重奏曲や音楽の冗談が収められたCDを聴く。
 ボワモルティエの村のバレエ集が田園趣味の体現ならば、こちらモーツァルトの音楽の冗談は、田舎の楽士たちのへたっぴぶりをからかった、いささか意地悪な作品だ。
(モーツァルトというと、「いたずら好き」のイメージが強いが、この音楽の冗談を聴いていると、相当意地悪な視点の持ち主だったように思える。実際、彼の残した書簡を読めば、モーツァルトの辛らつな「批評」を読むことができるし)
 一方、ホルン5重奏曲のほうは、モーツァルトのいたずら好きの側面が発揮された、伸びやかで明快な音楽である。
 また、冒頭に置かれた3つの行進曲や、間奏曲風に挿入されているホルンの2重奏曲も、モーツァルトのエッセンスがたっぷりと詰まった作品で、一粒で何度も美味しい構成になっている。
 コスターをはじめとしたピリオド楽器の腕っこき奏者たちによる演奏は、意地悪さには若干不足するものの、個々の技量としてもアンサンブルとしても優れていて、全く危なげがない。
 安心してお薦めできる一枚である。
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by figarok492na | 2006-04-29 11:42 | 一日一枚

やめられないとまらない

 と言えば、かっぱえびせんの専売特許だけれど、今日食べた日清シスコの『ココナッツサブレ』も、やっぱりやめられないとまらないお菓子だ。
 さくさくっとした歯応えとココナッツのほのかな風味がしっかりマッチしていて、どんどんどんどん食が進んでしまう。
 実に美味しうございました。
 ごちそうさま!
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by figarok492na | 2006-04-28 21:32 | 狂甘糖糖員の記録

一日一枚 147:村のバレエの時間です

 ☆ボワモルティエ:村のバレエ集、セレナード
  エルヴェ・ニケ指揮ル・コンセール・スピリチュエル
  <NAXOS>8.554295

 昨日に続いて、ボワモルティエのCDを聴く。
 今回は器楽のみの作品で、村のバレエと呼ばれる舞曲集とセレナードが収められている。
 村のバレエは、いわゆる往時の田園=田舎趣味の体現で(そういえば、ヴェルサイユ宮殿の中にも、田舎を模した庭園があったんじゃなかったっけ)、ミュゼットやハーディー=ガーディーといった楽器を使用して、「ひなびた」感じを描き上げている。
 って、言っても、やっぱり洗練された音楽であることに違いはないのだけれど、ミュゼットやハーディー=ガーディーの独特な、鼻にひっかかったというか、シュワーシュワージンジャカジンジャカといった音色は、確かに耳につく。
 それと、こういう曲調が、後々のモーツァルトの『音楽の冗談』にもつながっているのだろうか、と思ったりもした。
 エルヴェ・ニケ指揮ル・コンセール・スピリチュエルの演奏には全く不満はないし、音楽自体聴き心地もいいので、機会があればご一聴いただきたい一枚だ。
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by figarok492na | 2006-04-28 12:26 | 一日一枚

緑のむしパン

 今日は、フジパンの蒸しパン・メロンを食べた。
 近所のジャスコで、20パーセント引き、税込み79円だったため。
 いくらメロンの表皮が緑だからといって、やっぱり緑色のむしパンはどうかなあと思わないでもないものの、しっとりとした柔らかいむしパンにメロン風の風味がたっぷりと効いていて、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!
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by figarok492na | 2006-04-27 21:48 | 狂甘糖糖員の記録

一日一枚 146:あわれラ・マンチャの男

 ☆ボワモルティエ:コミック・バレ『公爵夫人家のドン・キホーテ』
  エルヴェ・ニケ指揮ル・コンセール・スピリチュエル他
  <NAXOS>8.553647

 ラモーとほぼ同時代のフランスの作曲家ボワモルティエの作曲したコミック・バレ『公爵夫人家のドン・キホーテ』のCDを聴く。
 コミック・バレは、まあオペラ・バレと同様、歌とバレエが巧みに組み合わされた舞台作品と思っておけばいいだろう。
 『公爵夫人家のドン・キホーテ』というタイトルからわかるように、この作品は、ラ・マンチャの男ドン・キホーテが公爵夫人家を訪問し、なぶり者にされるといったストーリー展開になっている。
 往時のフランス宮廷をしのばせるような、時に優美で時に軽快、時にはめを外しすぎた音楽が並んでいるが、聴きようによっては、ある種の爛熟と頽廃を感じさせないでもない*。
 エルヴェ・ニケ指揮ル・コンセール・スピリチュエルは、作品の持つ雰囲気を丁寧に描き上げているし、前回の『アナクレオン』に比べれば、少々線の細い独唱陣も美しい歌を聴かせてくれる。
 ナクソス・レーベルということで、新品でも税込み1000円程度までで購入できるはずなので(というか、ブックオフなどでは中古のほうが割高なこともあるので、ぜひご注意を!)、バロック音楽好きの方を中心にお薦めしたい一枚だ。

 *こういう音楽を聴いていると、ふと、フランス大革命は歴史の「必然」だったのだなあ、と思ってしまう。
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by figarok492na | 2006-04-27 13:22 | 一日一枚

黒豆たっぷり!

 今日は、神戸屋の黒豆メロンパンを食べた。
 近所のジャスコで、20パーセント引き、税込み84円だったため。
 さっくりしっとりとしたメロンパンの中に、黒豆とカスタード風クリームがたっぷりと入っていて、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!
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by figarok492na | 2006-04-26 21:37 | 狂甘糖糖員の記録

一日一枚 145:『アナクレオン』

 ☆ラモー:オペラ・バレ『アナクレオン』、カンタータ『忠実な羊飼い』
  マルク・ミンコフスキ指揮ルーヴル宮音楽隊他
  <ARCHIV>449 221−2

 フランスの啓蒙思想家ディドロの作品に『ラモーの甥』という小説があったけれど、こちらのラモーは、正真正銘のジャン・フィリップ・ラモー。
 ラモーは、フランソワ・クープランより一世代か一世代半あと、フランスのバロック時代後期を代表する作曲家で、数多くの舞台作品や室内楽曲、クラヴサンのための作品で知られた他、フランスの伝統的なオペラを支持する立場で、イタリア的なオペラ・ブッファ支持者たちと「ブッフォン論争」を闘ったことでも知られている。
 このCDには、オペラ『愛の驚き』上演の際に挿入されたオペラ・バレ『アナクレオン』(字義どおり、オペラとバレエが組み合わされた作品)と、カンタータ『忠実な羊飼い』が収められているが、ラモーの華美華麗で劇的な音楽のエッセンスがたっぷり凝縮されていると僕は思う。
 マルク・ミンコフスキとルーヴル宮音楽隊は、そうした作品の特性を十全に表した演奏で、テンポ感のよさもあって、全編聴き飽きない。
 また、ソプラノのヴェロニク・ジャンス(彼女は、カンタータのソロもつとめている)やアニク・マシスら独唱陣の清澄な声質と巧みな歌唱は、作品の世界観とぴったりで、全く不満がない。
 バロック音楽好き以外の方にも強くお薦めしたい一枚である。
 大推薦。
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by figarok492na | 2006-04-26 13:53 | 一日一枚

一日一枚 144:ガーディナーのクープラン

 ☆フランソワ・クープラン:器楽合奏のための作品集
  ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
  <ERATO>2292−45011−2

 今回は、フランソワ・クープランの、『パルナス(山)− コレッリ讃歌』、協奏曲「劇場風」、『リュリ讃歌』という器楽合奏のための作品を集めたCDを聴く。
(残念ながら、クラヴサンのための作品の入ったCDは手元になかった)
 『コレッリ讃歌』や『リュリ讃歌』は、その題名どおり、フランソワ・クープランの先達にあたるコレッリやリュリを讃えた作品であり、また「劇場風」は『趣味の融合(新コンセール)』中の1曲で、いずれもフランソワ・クープランの音楽的な洗練と技巧的な創意とともに、繊細でノーブルな美質が示された音楽になっている。
(なお、「劇場風」は、ピーター・ホルマンによるオーケストレーションが施されている)
 ガーディナーとイングリッシュ・バロック・ソロイスツは、作品の様式や性格を丁寧に押さえた演奏で、華美な情感に走らない抑制された表現も、フランソワ・クープランの音楽にはよく合っていると思う。
 あまり入手しやすいCDではないかもしれないが、バロック音楽がお好きな方を中心にお薦めしたい一枚である。
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by figarok492na | 2006-04-25 13:22 | 一日一枚

一日一枚 143:クープランが下敷きです

 ☆リヒャルト・シュトラウス:組曲『町人貴族』、舞踏組曲
  ネヴィル・マリナー指揮
  アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
  <PHILIPS>446 696−2

 別の作曲家の作品を下敷きにした作品つながり、ということもあって、リヒャルト・シュトラウスの組曲『町人貴族』とフランシス・クープランのクラヴサン曲による舞踏組曲のCDを聴く。
 組曲『町人貴族』は、もともとモリエールとの戯曲につけた同名の音楽(で、この『町人貴族』の後に、『ナクソス島のアリアドネ』の後半=オペラの部分が上演された)から編み直されたもので、舞踏組曲ともども、擬古典的で喜劇的な作品に仕上がっている。
 まあ、リヒャルト・シュトラウスの「小銭稼ぎ」などと揶揄されるだけあって、例えば一連の交響詩のような重々しさ仰々しさはないけれど、そういった肩の力の抜けた感じは個人的には嫌いじゃないし、「ながら聴き」にはぴったりの軽くて聴き心地のよい音楽だとも思う。
 マリナーとアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(日本では、アカデミー室内管弦楽団としばしば呼ばれる団体)には、もう少しシャープさを求めたいところだが、腕っこきの奏者が集っていることは確かで、技術的にはそう不満はない。
 中古で、税込み1000円程度までならお薦めできるCDである。

 余談だけれど、江守徹という芸名が、モリエールにちなんだものだということを思い出した。
 まさか、森衣里さんがモリエールにちなんだ名前だとは思わないけど。 
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by figarok492na | 2006-04-24 11:25 | 一日一枚