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一日一枚 178:近衛秀麿を聴く

 ☆ムソルグスキー:はげ山の一夜、ハイドン:交響曲第91番
  近衛秀麿指揮ベルリン・フィル
  <ドイツ・グラモフォン>POCG−6072/国内盤

 『展覧会の絵』ときたら、お次ぎは『はげ山の一夜』。
 と、言うことで、CD棚をべたくらばたくらと調べてみたのだけれど、見つかったのはこのSP録音復刻の国内盤一枚だけだった。
 とはいえ、日本のオーケストラの育てのおやかた*近衛秀麿が天下のベルリン・フィルを振った貴重な録音なのだ、ゆめゆめ文句をつけてはなるまい。
(おやかたとは、近衛秀麿の愛称。公卿を呼ぶ「お館」が転じておやかたになったとも言われる)
 まあ、これは冗談として、SP録音特有のがさがさしゃりしゃりした音が、かえって『はげ山の一夜』のムードを高めているようには、真剣に思う。
 テンポをはじめとした演奏も、強奏部分を除いては、思ったほど時代を感じさせないという点も付記しておかなければなるまい。
 一方、ハイドンの交響曲は、当然ピリオド奏法とは無縁の、グランド・マナーとでも形容したくなるような典雅で鷹揚な演奏だが、当時のベルリン・フィルの技術的水準も充分に知ることができて、これはこれで「あり」なのではないか。
 作品を聴くという意味では躊躇するものの、演奏史を識るという意味や近衛秀麿の演奏を聴くという歴史的価値を考えれば、ご一聴をお薦めしたい一枚だ。

 なお、『はげ山の一夜』、ハイドン、ともに1938年の録音であるが、この録音の背景に日本とナチス・ドイツの「親密」な関係があったこと、また近衛秀麿が近衛文磨の異母弟であったことを忘れてはなるまい。
(近衛秀麿に関しては、大野芳の『近衛秀麿』が講談社から発売されたばかりだ。ぜひとも一読してみたい)
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by figarok492na | 2006-05-31 13:47 | 一日一枚

長い名前のパンを食べる

 今日は、第一パンの『昔ながらのコッペパンに小倉あんとマーガリンをはさんで』を食べる。
 近くのジャスコで、20パーセント引き、税込み99円だったため。
 その名の通り、コッペパンにつぶあんとマーガリンがぎっしり詰まったパンで、実に食べ応えがあった。
 ごちそうさま!
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by figarok492na | 2006-05-30 21:36 | 狂甘糖糖員の記録

一日一枚 177:ウゴルスキの展覧会の絵

 ☆ムソルグスキー:展覧会の絵、ストラヴィンスキー:『ペトルーシュカ』からの3つの楽章
  アナトール・ウゴルスキ(ピアノ)
  <DG/ドイツ・グラモフォン>435 616−2

 今回は、アナトール・ウゴルスキの弾く、ムソルグスキーの『展覧会の絵』とストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』からの3つの楽章のCDを聴く。
 『展覧会の絵』といえば、ラヴェルによる優麗華美なオーケストラ編曲版が有名だが、こちらは作曲者自身が手にしたピアノ独奏版による録音である。
 ホロヴィッツやリヒテルといったエネルギッシュでパワフルな演奏に比べ、ウゴルスキは一つ一つのピースを丹念に描き込む作業を重ねているように、僕には感じられる。
 その分、ドラマティックな雰囲気には欠けるものの、『展覧会の絵』が持つ抒情性や翳りというものは、深く掘り下げられているのではないだろうか。
 一方、ストラヴィンスキーのほうは同名のバレエ音楽に基づくピアノ曲だが、ウゴルスキは躍動感あふれる演奏で、作品の持つ独特な世界観を巧みに再現していると思う。
 『展覧会の絵』のファーストチョイスとしてこの録音を推すことはできないが、ぜひともご一聴いただきたいCDではある。
 中古で、税込み1200円程度までなら、必ず買いの一枚だ。
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by figarok492na | 2006-05-30 14:08 | 一日一枚

一日一枚 176:トヴェルスカヤの無言歌

 ☆メンデルスゾーン:無言歌集
  オルガ・トヴェルスカヤ(フォルテピアノ)
  <Opus111>OPS30−183

 フォルテピアノ奏者オルガ・トヴェルスカヤによる、メンデルスゾーンの無言歌集のCDを聴く。
 無言歌集はメンデルスゾーンを代表するピアノ小品集で、歌詞のない歌というタイトルに相応しく、リリカルで、時にドラマティック*、時に憂愁な音楽が数多く含まれている。
(*例えば、CDでは8トラック目にあたる作品62の3の「葬送行進曲」など。「葬送行進曲」は、タタタターン、といういわゆる運命の動機が効果的に用いられた作品だが、それは同じメンデルスゾーンの「結婚行進曲」を思い出させるとともに、マーラーの交響曲第5番冒頭のトランペットのソロをも想起させる)
 このCDでは、8集全48曲の中から短調の作品を中心に26曲が収められているが、フォルテピアノの独特の音色も加わって、非常に繊細で非常に濃密な音楽の世界が創り出されているように思う。
(有名な「春の歌」は収録されていないが、これはまあ仕方がない)
 多くの方にお薦めしたい一枚だ。
 大推薦。
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by figarok492na | 2006-05-29 13:16 | 一日一枚

一日一枚 175:リースとリンマーのピアノ5重奏曲

 ☆リース:ピアノ5重奏曲、リンマー:ピアノ5重奏曲
  ネポムク・フォルテピアノ5重奏団
  <BRILLIANT>92200

 今回は、フォルテピアノ奏者の福田理子を中心とするピリオド楽器のアンサンブル、ネポムク・フォルテピアノ5重奏団による、リースとリンマーのピアノ5重奏曲のCDを聴く。
(ちなみに、ネポムクとは作曲家フンメルのミドル・ネームだ)
 フェルディナント・リースはベートーヴェンの弟子として知られたドイツの作曲家であり、フランツ・リンマーはウィーン出身で主にドイツ語圏で活躍した作曲家で、多少時代にずれはあるものの、19世紀前半に作曲活動を行っていた作曲家として一くくりにすることができる。
 で、正直に言って、二つのピアノ5重奏曲からは音楽的独創性というものはあまり感じられない。
 と、言うのも、リースにせよリンマーにせよ、例えばベートーヴェンやシューベルトの作品ですでに耳にしたことがあるようなメロディーだったりフレーズだったりが、随所に使われているからだ。
 だが一方で、フォルテピアノの扱い方や作品の構成という面で手堅い職人技が発揮されていることも事実であり、ドラマティックな部分やリリカルな旋律がしっかり盛り込まれていることもあって、個人的には繰り返し聴くに耐えうる作品だとも思う。
 もちろん、これには、ネポムク・フォルテピアノ5重奏団によるクリアでシャープで若々しい演奏が大きく貢献していることは言うまでもあるまいが。
(福田理子のフォルテピアノはもちろんのこと、その他のメンバーもなかなかの腕っこきと見た、じゃなくて聴いた)
 初期ロマン派好きの方、室内楽好きの方をはじめ、多くの方にお薦めしたい一枚だ。
 大推薦。
(新品を税込み500円程度で入手することも可能なはずだ。安すぎる)

 それにしても、ネポムク・フォルテピアノ5重奏団には、ぜひともフンメルの5重奏曲やシューベルトの「ます」を録音してもらいたいものである。
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by figarok492na | 2006-05-28 13:38 | 一日一枚

一日一枚 174:福田理子のハイドン−2

  ☆ハイドン:ピアノ・ソナタ第21番、第20番、第26番、第4番、第31番
  福田理子(フォルテピアノ)
  <BRILLIANT>99671/9

 昨日に引き続き、福田理子のフォルテピアノ演奏によるハイドンのピアノ・ソナタのCDを聴く。
 今回は、第21番、第20番、第26番、第4番、第31番の5曲が収められている。
 基本的には、前回と同様の演奏、録音ということになるが、こうやってまとめて聴くと、ハイドンのピアノ・ソナタの持つ魅力というものが、一層明確に感じられるように思う。
 確かに、ハイドンのピアノ・ソナタには、モーツァルトのピアノ・ソナタのような華麗さはないものの、音楽の明晰さや端正さ、構成の巧さが作品の中にしっかりと刻印されているのである。
 また、フォルテピアノの繊細な音色も耳に聴き心地がいい。
 聴けば聴くほど嬉しくなってくる一枚だ。
 大推薦。
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by figarok492na | 2006-05-27 11:16 | 一日一枚

アーモンド味のキャラメルコーン

 今日は、トーハトのキャラメルコーン・アーモンド味を食べる。
 ムライで、2割引き、税込み70円だったため。
 その名の通り、アーモンド味の濃厚なキャラメルコーンで、ちょっとついたこげめがいいアクセントになっていて、なかなかの美味しさだった。
 ごちそうさま!
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by figarok492na | 2006-05-26 22:14 | 狂甘糖糖員の記録

一日一枚 173:福田理子のハイドン−1

 ☆ハイドン:ピアノ・ソナタ第28番、第36番、第14番、第6番、第9番、第8番
  福田理子(フォルテピアノ)
  <BRILLIANT>99671/10

 以前とり上げたことのある、フォルテピアノによるハイドンのピアノ・ソナタ全集の中から、福田理子による演奏のものを聴くことにする。
 福田理子はヨーロッパを中心に活躍するフォルテピアノの名手で、古典派の知られざる作曲家のピアノ・ソナタや室内楽作品の録音にも積極的に取り組んでいる演奏家だ。
 このCDには、ホーボーケン番号(ハイドンの作品番号)で、第28番、第36番、第14番、第6番、第9番、第8番の6曲のソナタが収められているが、いずれも明晰かつ丁寧な演奏で、ハイドンのピアノ・ソナタの持つ魅力が適確に描き出されていると思う。
 ハイドンのピアノ・ソナタなんて、と思っている方には特にお薦めしたい一枚だ。
(残念ながら、10枚1セットでしか手に入らないが、それでも税込み5000円もしないはずだから、それほど高い買い物にはならないと思う)
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by figarok492na | 2006-05-26 13:57 | 一日一枚

一日一枚 172:テイトのリヒャルト・シュトラウス

 ☆リヒャルト・シュトラウス:『町人貴族』組曲、メタモルフォーゼン
  ジェフリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団
  <EMI>CDC7 47992 2

 今晩聴きに行く予定の、大阪センチュリー交響楽団の定期演奏会のプログラムに含まれていることもあって、リヒャルト・シュトラウスの『町人貴族』組曲のCDを聴く。
 『町人貴族』組曲は、すでにマリナー盤をとり上げたことがあるが、今回はジェフリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団の演奏によるものを選んだ。
 録音は少々古びて聴こえるようになったものの、カップリングのメタモルフォーゼン(そういえば、定期演奏会のメインであるベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」の第2楽章、葬送行進曲が、このメタモルフォーゼンでは効果的に引用されているんだった)ともども、テンポ感のよい、非常にクリアな演奏に仕上がっていると思う。
 また、イギリス室内管弦楽団の個々の奏者の技量の高さも充分に発揮されていて、その点でも全く不満がない。
 現在では入手しにくい録音だが、メジャー・レーベルで活躍していた頃のジェフリー・テイトを識るという意味でも、機会があればご一聴をお薦めしたい一枚だ。
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by figarok492na | 2006-05-25 12:07 | 一日一枚

一日一枚 171:バックスの交響曲

 ☆バックス:妖精の丘にて、ファンドの園、交響曲第1番
  デヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
  <NAXOS>8.553525

 シベリウスときたら、ニールセン。
 と、いきたいところだが、あいにく手元にニールセンの交響曲のCDがない。
 仕方がないので、窮余の策ということで、シベリウスにも強い影響を受けたというイギリスの作曲家、バックスの交響曲第1番のCDを聴くことにする。
(実はこのCD、すでにこちらでも取り上げられているのだが、この一日一枚でもアップしておくことにした)
 で、このCDには、交響曲第1番の他に、交響詩の『妖精の丘にて』と『ファンドの園』もカップリングされていて、バックスの管弦楽曲の入門編という趣きにもなっている。

 が、だ。
 ううん、何て言ったらいいんだろう。
 今回久しぶりに聴いてみて、やはり、やたらとファンファーレ風な楽句の多い音楽だなと思ってしまう。
 例えば、『妖精の丘にて』などでは、幻想的で耽美的な場面も結構あるのだけれど、それが必ずと言っていいほど、金管群大活躍の強奏で打ち破られてしまうのだ。
 特に、交響曲などは、ファンファーレのオンパレードで、おっさんいつまでいちびっとんねん、と突っ込みを入れたくなるほどの力みぶりだ。
(ところどころフランス印象派の影響を感じ取れることは取れるが、それより何より、リンク先の方も書かれているように、昔のハリウッド調の映画音楽を連想してしまう。ヒッチコックの『レベッカ』とか)

 ただ、こういう風に感じてしまう大きな原因の一つは、デヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の演奏にあるかもしれない。
 と、言うのも、デヴィッド・ロイド=ジョーンズとロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団は、作品の持つ「柔らかさ」を丁寧に表現するどころか、かくかくしかじかぎくしゃくと、バックスの音楽を豪快なほうへ豪快なほうへ引っ張っていっているような気がするからである。
 もしかしたら、演奏が変われば、作品に対する感想も大きく変わってくるのでは、と思ったりする。

 いずれにしても、イギリス音楽好きの方以外には、あまりお薦めしにくい一枚だ。
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by figarok492na | 2006-05-24 13:52 | 一日一枚