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一日一枚はお休み

 今日は、諸般の事情で一日一枚はお休みする。
 その代わり、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ他の演奏による、モーツァルトの歌芝居『魔法の笛』のCD<アルヒーフ・レーベル>を聴く。
 モーツァルト・イヤーがどうしたこうしたの前に、『魔法の笛』が聴きたくなったので。
(そう言えば、今年は今のところ、モーツァルトの作曲したオペラの実演に接することができていない。このまま、一年を終えてしまいそうな予感が…)
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by figarok492na | 2006-11-30 22:23 | 一日一枚

一日一枚 339:カリンニコフ!

 ☆カリンニコフ:交響曲第1番、第2番
  テオドレ・クチャル指揮ウクライナ国立交響楽団
  <NAXOS>8.553417

 今回は、テオドレ・クチャル指揮ウクライナ国立交響楽団の演奏による、カリンニコフの交響曲第1番と第2番のCDを聴く。
 ネーメ・ヤルヴィ指揮スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の演奏によるシャンドス・レーベルの録音とともに、カリンニコフの交響曲の魅力を知らしめたこのCDについて、今さらくどくどくどくどと語るのは野暮な話だろう。
 ロシア的という言葉がぴったりな、勇壮で抒情的で、どこか物さびしい、非常に聴き心地のよい美しい交響曲2曲を、たっぷりと愉しんでもらえればと思う。
 クチャルとウクライナ国立交響楽団も大奮闘、大健闘ではないか。
 いろいろと注文しだせばきりがないが、音楽を愉しむという意味では、充分満足いくできである。
 ナクソス・レーベルよえ、税込み1000円程度までで手に入ることもあり、一度は耳を通していただきたい一枚だ。
 大推薦。

 余談だが、ロシアと密接な関係にあった胎動期の日本のオーケストラは、カリンニコフの交響曲第1番をコンサートで何度かとり上げている。
(例えば、朝比奈隆の師エマヌエル・メッテルと、近衛秀麿が、NHK交響楽団の前身、新交響楽団の定期で指揮をしている他、戦後も、大阪フィルの前身、関西交響楽団の定期において、宮本政雄の指揮で演奏されている)
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by figarok492na | 2006-11-29 12:32 | 一日一枚

一日一枚 338:ピリス、デュメイ、ワンのブラームス

 ☆ブラームス:ピアノ3重奏曲第1番、第2番
  マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)
  オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン)
  ジャン・ワン(チェロ)
  <DG/ドイツ・グラモフォン>POCG−1951/国内盤

 今回は、ピアノのマリア・ジョアン・ピリス、ヴァイオリンのオーギュスタン・デュメイ、チェロのジャン・ワンのトリオによる、ブラームスのピアノ3重奏曲第1番と第2番のCDを聴く。
 ブラームスのピアノ3重奏曲については、すでにこの一日一枚でもガルネリ・トリオによる録音をとり上げたことがあるが、あちらが家内制手工業的なのりの質朴な感じの強い演奏だとすれば、こちらは名匠の生み出した洗練された逸品とでも評したくなるような、流麗で滑らかでふくよかな演奏に仕上がっている。
 録音のかげんもあるのだろうけれど、ピリスやデュメイに加え、ワンの活躍もしっかりと認めることができて、その点でも興味深く、愉しい一枚である。
 中古で、税込み1200円程度までなら、大いにお薦めしたい一枚だ。
 大推薦。
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by figarok492na | 2006-11-28 18:25 | 一日一枚

一日一枚 337:田舎の婚礼

 ☆ゴルドマルク:交響曲第1番「田舎の婚礼」他
  ステファン・ガンゼンハウザー指揮アイルランド国立交響楽団
  <NAXOS>8.550745

 今回は、ステファン・ガンゼンハウザー指揮アイルランド国立交響楽団の演奏による、ゴルドマルクの管弦楽曲集のCDを聴く。
 ゴルドマルクは、ハンガリー出身で、ウィーンで活躍した作曲家だが、このCDには、交響曲第1番の「田舎の婚礼」の他、序曲『春に』と序曲『イタリアにて』が収められている。
 タイトルの如く、田舎の婚礼の情景を描写した交響曲をはじめ、3曲とも実にわかりやすい、陽性な音楽で、いわゆる深みには欠けるものの、聴いていて、どよんとした気分になることはない。
 ガンゼンハウザーとアイルランド国立交響楽団は、完璧とまでは言えないが、音楽を愉しむという意味では、充分な演奏を行っていると思う。
 機会があれば、ご一聴をお薦めしたい一枚だ。
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by figarok492na | 2006-11-27 18:19 | 一日一枚

一日一枚 336:インバルのブルックナー−7

 ☆ブルックナー:交響曲第9番
  エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団
  <TELDEC>8.433302

 エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団の演奏による、ブルックナーの交響曲シリーズの最終回。
 今回は、未完の交響曲第9番を聴く。

 ブルックナーの交響曲第9番は、ベートーヴェンの「第9」を強く意識したと思しき作品であり、雄大で神秘的という表題がぴったりの第1楽章、凶暴でありながらどこか滑稽な第2楽章、静寂な雰囲気に満ちた第3楽章と、実に濃密な音楽的空間が造り出されている。
 インバルとフランクフルト放送交響楽団は、他の番号の交響曲と同様、クリアでシャープ、かつドラマティックな演奏を行っているが、作品の持つ宗教的な清澄さにはいくぶん不足するような感じがしないでもない。
 とはいえ、税込み1000円程度までなら、ご一聴をお薦めしたい一枚でもある。
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by figarok492na | 2006-11-26 12:13 | 一日一枚

一日一枚 335:インバルのブルックナー−6

 ☆ブルックナー:交響曲第7番
  エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団
  <TELDEC>243 147−2

 さらに、エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団の演奏による、ブルックナーの交響曲のCDを聴く。
 今回は、交響曲第7番である。

 交響曲第7番は、ブルックナーの交響曲の中で、第8番、第9番と並ぶ代表的な作品だが、特に、雄大でひろがりのある音楽の構造を持った第1楽章と、ワーグナーの死を悼んだといわれる第2楽章が聴きものだろう。
 インバルとフランクフルト放送交響楽団は、ここでもクリアでシャープな演奏を行っているが、この曲では、一層ふくよかさというか、もっと音楽をたっぷりと聴かせてもらいたいと思わないでもない。
(また、オーケストラにもところどころ粗さが残っている)
 とはいえ、税込み1000円程度までならお薦めできる一枚だ。
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by figarok492na | 2006-11-25 12:31 | 一日一枚

一日一枚 334:インバルのブルックナー−5

 ☆ブルックナー:交響曲第6番
  エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団
  <TELDEC>244 182−2

 前回に続いて、エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団の演奏による、ブルックナーの交響曲のCDを聴く。
 今回は、第6番の交響曲である。

 第5番と第7番に挟まれて、少々目立たないこの交響曲だが、第2楽章の抒情的で静謐な美しさは強く印象に残るし、その他の楽章にも、ブルックナーの特色は明確に示されていると思う。
(また、第1楽章には、『アラビアのロレンス』から『スター・ウォーズ』につながる「おなじみ」のメロディ=ファンファーレが含まれていて、何ともにやりとさせられる)
 インバルとフランクフルト放送交響楽団は、この交響曲をこじんまりとまとめることなく、ドラマティックに描き上げていて、とても聴き応えがある。
 税込み1000円程度までなら、安心してお薦めできる一枚だ。
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by figarok492na | 2006-11-24 17:58 | 一日一枚

一日一枚 333:インバルのブルックナー−4

 ☆ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」[第1稿]
  エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団
  <TELDEC>8.42921

 前回に続いて、エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団の演奏による、ブルックナーの交響曲のCDを聴く。
 今回は、「ロマンティック」の愛称で知られる第4番の交響曲を選んだが、第3番同様、こちらも第1稿の楽譜を用いた録音になっている。
 で、第1楽章からして現行版とは相当異なっているのだけれど、もっとも違いが顕著なのは、第3楽章だろう。
 と、言うのも、第1稿と現行版では、まるまる楽譜が書き換えられているからである。
 まあ、現行版のよくできた内容に比べると、何とも荒削りで、ぎくしゃくとした雰囲気が全体を支配しているものの、逆に、音楽の若々しさ瑞々しさを感じとることができるのではないかとも思う。
 インバルとフランクフルト放送交響楽団の演奏は、ここでもクリアでシャープで、作品の持つ魅力をよく表しているのではないだろうか。
 税込みで1000円程度までなら、ぜひともお薦めしたい一枚だ。
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by figarok492na | 2006-11-23 12:17 | 一日一枚

一日一枚 332:インバルのブルックナー−3

 ☆ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」[第1稿]
  エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団
  <TELDEC>242 961−2

 今回は、エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団の演奏による、ブルックナーの交響曲第3番のCDを聴く。

 以前、この一日一枚でアーノンクールの演奏によるこの曲のCDをとり上げた時に触れたことにもつながるが、このCDは、ブルックナーの作曲した第1稿の楽譜によって演奏がなされている。
 そして、それは交響曲第3番の「ワーグナー」という愛称の由縁である、ワーグナーからの引用が明確に示された録音だと言い換えることができるだろう。
(第2楽章における、『タンホイザー』序曲からの引用はその際たるものではないか)
 そうした作品の特徴を、インバルとフランクフルト放送交響楽団はシャープでクリアな演奏で、適確に描き込んでいると思う。
 少し音質は古びてきたものの、まだまだ「現役」の一枚だ。
 廉価盤でも発売されていたはずで、税込み1000円以内なら大いにお薦めしたい。
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by figarok492na | 2006-11-22 18:52 | 一日一枚

一日一枚 331:フォー・ピアノ・ブルース

 ☆フォー・ピアノ・ブルース(アメリカの近現代作曲家のピアノ作品集)
  ミシェル・ルグラン(ピアノ)
  <ERATO>4509−96386−2

 今回は、ミシェル・ルグランの弾く、アメリカの近現代作曲家のピアノ作品集を聴く。
 ナンカロウの『ピアノのためのプレリュード』に始まり、ガーシュウィン、ビーチ、スコット・ジョプリン、コープランド(『フォー・ピアノ・ブルース』=表題作)、モートン・グールド、ゴッチョーク、マクダウェル、バーンスタイン、バーバー、ジョン・ケージの作品がびっしり収められた作品で、アメリカにおけるピアノ作品作曲の変遷を識ることができる。
(基本的には聴きにくい音楽ではないと思うけれど、ジョン・ケージはちょと厳しいか?)
 ルグランは、もともと映画音楽、ムード音楽、フレンチ・ポップ畑で名を為した人だが、1990年代以降、テルデックやエラート・レーベルにクラシック音楽の録音を行っていて、これは得意のピアノ演奏を披露した一枚である。
 有名な『ジ・エンテティナー』など、「乗りきれないなあ」という曲がある一方、マクダウェルの『ニューイングランドの牧歌』の抒情性はなかなか巧くとらえられているし、ケージの『プリペアード・ピアノのためのバッカナール』も面白い演奏に仕上がっているのではないか。
 通向きのCDではあるが、中古で税込み1000円程度までなら、ご一聴をお薦めしたい。
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by figarok492na | 2006-11-21 20:26 | 一日一枚