一年の計は元旦にあり、という。
今日から2011年が始まったが、この一年をどのような一年にしていきたいか、またいくべきかということをじっくりと考えた。 まずは、自分自身が為したいと思うこと、そして、為すべきと思うことを、焦らず一歩一歩着実に実現させる一年にしたい。 それは、現在進めている一連の企画についてもそうだし、昨年後半はほとんど手つかずで終わってしまった創作活動についてもそうだ。 与えられた人生は一度きりなのだから、一日一日を大切にしながら悔いのない人生を歩んでいかなければならない。 また、自分自身の欠点問題点弱点を少しでも改めていくとともに、他者に対しても寛容でありたいと強く思う。 (ただし、相手が誰であっても、それが間違いではないかと思ったことに関しては、きちんと反対の声を上げないといけないとも思うが) 加えて、物事を俯瞰して観るというのか、社会的な諸状況に対して、一時のムードに流されず、冷静に判断していきたいとも考える。 もちろん、思ったこと考えたことが、すぐさま現実のものになるわけではない。 けれど、だからこそ、一年の初めに思ったこと考えたことを噛み締めながら、この一年を過ごしていきたい。 年が明け、実家に電話をかけて父、母と新年のあいさつをしたり(今年で両親も70歳だ)、いくつか雑件を片づけたのち、清沢洌の『暗黒日記』<評論社>を読み始めたのも、上述した自分自身の一年の計と大きく関わっているように思う。 戦時下の日本で日々記され続けた清沢洌の日記は、単に資史料としてばかりではなく、現代の日本に生きる僕(ら)の今後のあり様を考える上でも、大きな価値を持っているのではないだろうか。 少なくとも、この『暗黒日記』を読みながら、僕は自分自身の表現活動について、現在の諸状況との向き合い方について、考えていくつもりだ。 朝方5時近くまでいろいろと作業を進めていたこともあり、目が醒めたのは11時50分になってからだった。 それからすぐに、毎週恒例の洗濯を始める。 天気予報に反して、いいお天気、いい青空だったからだけれど、正午過ぎ頃からどんどんどんよりとし始め、夕方には雪混じりの雨まで降り出した。 こういう天気予報の当たり方は、正直嫌だな。 年賀状を書き、『暗黒日記』を読み進め、小林信彦の『日本橋バビロン』<文藝春秋>を読み始めたのち、15時54分になって外出する。 仕事関係や企画関係でどうしても片づけておきたい用件があったためだが、ついでにタワーレコードで、グレン・グールドが弾いたベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番~第10番<SONY>を購入した。 セールで、税込み790円になっていたCDで、LP発売時と同じカップリング、同じジャケット(ブックレット)写真を使用というのも、個人的には非常に嬉しい。 ほかにも欲しいCDはいくつかあったが、今日のところは、これ一枚で我慢しておくことにする。 その後、3号系統の市バスで壬生寺道まで戻り、元祇園梛神社で遅めの初詣をすませ、18時54分に帰宅した。 帰宅後、早速グレン・グールドのCDを聴く。 大好きなソナタ第10番の第1楽章をはじめ、グールドらしい疾走するベートーヴェン(演奏)だと思う。 少し遅い夕飯後、『暗黒日記』と『日本橋バビロン』を読み進める。 『日本橋バビロン』は、小林信彦が生まれ育った<日本橋>という土地と、自らの生家(立花屋という和菓子屋)、自らの家族(祖父、父)について記した一冊だ。 新年早々、高峰秀子が昨年の12月28日に亡くなっていたことを朝日新聞の訃報で知った。86歳。 今さら繰り返すまでもないが、デコちゃんの愛称で知られた高峰秀子は、木下惠介監督との『カルメン故郷に帰る』や『二十四の瞳』、成瀬巳喜男監督との『稲妻』や『浮雲』、『乱れる』をはじめ、日本の映画界を代表するスターの一人として、数多くの名作佳作に出演した。 また、俳優引退後、積極的な文筆活動を行ったが、その演技とも通底する芯の強さ、背筋がしゃんと伸びたような感じが強く印象に残る。 なお、高峰さんの出演作の中から、子役時代の彼女がかわいい山本嘉次郎監督の『綴方教室』と、太平洋戦争直前にもかかわらずアメリカ文化の影響の色濃さに驚かされる千葉泰樹監督の『秀子の応援団長』を、僕はあえて挙げておきたい。 深く、深く、深く、深く、深く黙祷。 今日は、デザートランドのなめらかシュークリームを食す。 ファミリーマートで、税込み105円だったもの。 とろりと柔らかいカスタードクリームがたっぷり入ったシュークリームで、なかなか美味しうございました。 ごちそうさま! 明日がいい日でありますように! それじゃあ、おやすみなさい。
by figarok492na
| 2011-01-01 22:50
| CLACLA日記
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