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高城淳一が亡くなった(CLACLA日記)

 俳優の高城淳一が亡くなった(86歳)。
 劇団七曜会の創立など舞台での活動を皮切りに、『事件記者』をはじめとしたテレビドラマ、日活のプログラムピクチャー(後年の『大都会』や『西部警察』の起用は、このときのつながりによるものだろう)や『戦争と人間』、『華麗なる一族』、『金環蝕』、『不毛地帯』といった一連の山本薩夫監督作品、さらには洋画の吹き替えで活躍した。
 また、芸団協や日俳連等、俳優の地位向上にも積極的だった。
 現代劇時代劇、双方における冷徹で腹に何物もありそうな悪役が忘れ難い。
 深く、深く、深く、深く、深く黙祷。

 高城さん演出による劇団七曜会の『欲望という名の電車』の稽古場にテネシー・ウィリアムズ自身が見学に訪れたエピソードに関しては、この公演で舞台監督を務めた矢野誠一の「ウィリアムズのオーデコロン」(『酒場の藝人たち』<文春文庫>)が詳しい。
(金森馨の装置、武満徹の音楽というスタッフ陣も、今考えるなら豪華だ)

 また、この公演でスタンレーを演じた青野武(声優として有名)の回想がネット上で公開されているが、演劇界入りの恩人である松山照夫や山田吾一、宮内幸平は実名であるにもかかわらず、高城さんに関しては「演出家」としか記されていない。
 七曜会解散等で微妙な関係にあったのか?

 それにしても、江見俊太郎(晩年はギュンター・ヴァントにそっくりだった)、草薙幸二郎、そして高城さんと、よい意味でインテリ臭のする悪役が亡くなってしまったなあ…。
(余談だけど、これまた先年亡くなった渥美國泰はインテリ臭はあるものの、恰幅がよいため、この三人とは少しイメージがずれる)


 青空は見えつつも、どんよりとした感じも少なからず。

 気温は若干下がったか。
 それでも、あまり快適とは言えないが。


 体調、芳しからず。
 微熱が続く。
 やれやれ。


 今日も予定を変更し、部屋で仕事関係や企画関係の作業を進めたり、加藤哲郎の『ワイマール期ベルリンの日本人』<岩波書店>を読み進めたりして過ごす。


 サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルが演奏したブラームスのピアノ4重奏曲第1番(シェーンベルク編)他<EMI>を聴き、相当間を置いてから、イーヴォ・ポゴレリチが弾いたドメニコ・スカルラッティのソナタ集<ドイツ・グラモフォン>を聴く。


 今日も、甘いものは食さず。
 我慢我慢。


 福島、宮城で、震度5弱の地震が発生する。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
by figarok492na | 2011-08-19 19:31 | CLACLA日記
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