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6年ぶりに『浮雲』を観た(CLACLA日記)

 どんよりとした感じはありつつも、青空の見えるお天気。

 気温は上昇せず、寒さを感じた一日。
 皆さん、くれぐれも風邪にはお気をつけくださいね。


 昨夜、4時半頃まで仕事関係の作業を進めたり、木内昇の『ある男』<文藝春秋>を読み進めたりする。


 NHK・FMの『トーキング・ウィズ・松尾堂』や『きらクラ!』を聴きながら、仕事関係の作業を進めたり、『ある男』を読み進めたりする。


 仕事関係の作業が手間どり、16時過ぎに外出し、中京郵便局へ。
 HMVへ、トーマス・ヘンゲルブロック指揮ハンブルクNDR交響楽団のドヴォルザークの交響曲第4番&チェコ組曲<SONY/BMG>を返却するため。
 ゆうパックの着払いの郵送費が700円ということで、はなからしっかり「事故」防止の対策をして発送さえすればこういうことにならないのに、これではエルパカではなくエルバカ(ラージバカ)ではないかと思ってしまう。
 果たしていつになったら「良品」が届くのか?


 それから京都文化博物館へ移動し、フィルムシアターで成瀬巳喜男監督の『浮雲』(1955年、東宝)を観る。

 6年ぶりにスクリーンで観た『浮雲』だったが、いやあやっぱりいいな。
 林芙美子の原作を水木洋子が脚色したもので、太平洋戦争中、仏領インドシナで愛を交わした男女が、敗戦後の日本で再会しぐずぐずと関係を続けていって、結局落ちるところまで落ちていくというやるせない、劇中降り続く雨の如くじめじめウェットな物語。
 だけど、そのうじくじ感がどうにも切なくてじっくり心にしみて仕方がないのである。

 それに、主人公を演じる高峰秀子と森雅之がまずもって素晴らしい。
 仏領インドシナ時代の輝かしい日々(それが太平洋戦争中の植民地という皮肉)と、敗戦後のだめ男だめ女ぶりのコントラスト。
 感嘆するほかない。

 ほかに、加東大介や中北千枝子、岡田茉莉子、山形勲、金子信雄、村上冬樹、千石規子、ロイ・ジェームズらが出演しているが、戦前の成瀬作品で重要な役回りを果たした大川平八郎の医者がどうしても印象に残った。

 ああ、面白かった!


 夕飯用の買い物をすませ、19時半過ぎに帰宅した。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMの『ぶらぼー!クラシック』で、尾高忠明指揮東京フィルが演奏したレスピーギの交響詩『ローマの松』のライヴ録音を聴く。

 続けて、ジョヴァンニ・アントニーニ指揮バーゼル室内管弦楽団が演奏したベートーヴェンの交響曲第5番&第6番「田園」<SONY/BMG>を聴く。


 夕飯後、仕事関係の作業を進めたり、『ある男』を読み進めたりする。
 木内昇の筋運びと文章の巧さには舌を巻く。


 今日は、ロピアのモンブランを食す。
 近くのドラッグランドひかりで、半額引き、税込み64円だったもの。
 モンブランクリームののったなめらかな食感のプリンで、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
by figarok492na | 2012-11-04 23:52 | CLACLA日記
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