☆月面クロワッサン vol.6『オレンジのハイウェイ』(大阪公演)
作・演出:作道雄
(2013年7月14日17時開演の回/in→dependent theatre 2nd)
*劇団からのご招待
ところを大阪はin→dependent theatre 2ndに移した、月面クロワッサンのvol.6『オレンジのハイウェイ』の最終公演を観に行って来た。
元立誠小学校の音楽室に比べて大きめの舞台ということもあって、小屋の間尺に合わせた作劇、演技、そして舞台美術(丸山ともきによる簡にして要を得たもの)に巧く造り変えられていたのではないか。
未だ細部に気になる点は残しつつも、テキストはよくならされていて作道君の才智を感じさせたし、舞台の広さと格闘している感はありつつも、演者陣のアンサンブルもまとまりを見せていたと思う。
中でも、今回は山西竜矢の芝居巧者ぶりが印象に残った。
(ほかに、西村花織が黙ってたたずんでいる姿と、森麻子が後ろを向いて髪をつくろっているあたりもよかった)
で、京都・大阪と三回の公演に接して改めて思ったことは、密度の濃い作品造りには、やはりそれなりの時間が必要だということだ。
来年1月に京都公演、2月に大阪公演が予定されているvol.7の『冬の栞(仮)』だが、適うことならば10月末か11月初めにプレプレビュー(内覧会)、それが無理だとしてもプロット・リーディングなど行ってはどうか。
もしそれも難しいというのであれば、作道君が演者陣に課題を与えてC.T.T.に参加させる(大阪のほうに参加できるのならば、2月の公演の集客にもつながるはずだ)という手もなくはない。
様々な可能性を持つ集団なだけに、そういった点に関しても、深く留意してもらえればと願う。