街一面の雪景色。
センデリーヌとヘンデリーヌは、今朝も一緒に手をつないで、学校目指して歩いています。
センデリーヌは赤い長靴、ヘンデリーヌは青い長靴。
赤と青。青と赤。
ああっ。
どうしたの?
あれっ。あれっ。
どれっ。
ほらあ。あそこ。
センデリーヌが道端を指さしました。
なんとそこには、白い長靴が片方落ちていました。
誰のだろうね?誰のだろうね?
センデリーヌもヘンデリーヌも首をかしげました。
右に右に。左に左に。
だめだよ、遅れちゃう。
ヘンデリーヌがセンデリーヌの手を引きます。
ほんとだ、遅れちゃう。
ヘンデリーヌは紺色の手袋、センデリーヌは飴色の手袋。
紺色と飴色。飴色と紺色。
ああああっ。
どうしたの?
あそこ。あそこ。
どこ。
ほらあ。あそこ。
ヘンデリーヌが道端を指さしました。
なんとそこには、白い手袋が片方落ちていました。
誰のだろうね?誰のだろうね?
ヘンデリーヌもセンデリーヌも首をかしげました。
左に左に。右に右に。
そして、今朝はなんて不思議な朝なんだろうと二人は思いました。