☆京都学生演劇祭Bブロック-1
劇団愉快犯(京都大学)
『SQOOL』
脚本:谷村圭一
演出:鈴木邦拡
(2014年9月4日17時上演開始/元・立誠小学校職員室)
これまでの京都学生演劇祭でおなじみの顔触れは卒業引退してしまったものの、今回の『SQOOL』でも、劇団愉快犯らしさは健在だった。
小ネタ小物や微妙な台詞の間合い等々駆使しつつ、オフビートな笑いが築かれていく。
過度に陥らないリリシズムと遅効性の緩やかな毒っ気も愉快犯ならではだ。
ただ、意図した以上に間然とする部分や演技の面で比較的目立つ傷が観受けらたりもして、若干興が醒めてしまったのはちょっと残念だった。
岡田拓洋や平井良暉、安定感が増してきた近衛ひよこ等、演者陣は愉快犯の作風によく沿った演技を行っていた。