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ネオ落語・セントラル 第23回

☆ネオ落語・セントラル 第23回

 出演:桂三幸さん、桂あおばさん、月亭太遊さん
 大喜利ゲスト:貯蓄アンドザシティ氏、ひつじのあゆみ氏、かるあ氏、広瀬信輔君
(2016年3月21日20時開演/錦湯)


 さあ春だ。
 目の周りのかゆみや咳込み、くしゃみの連発は厄介だが、ようやっとあったかくなってきたと思ったら、あれあれ、またぞろ寒の戻りだよ。
 こと月曜の夜は気温が下がってないか、と思いつつ錦湯さんへ向かったら、ほら案の定お客さんの入りも…。
 が、三連休の最終日なれど、開演が近づくにつれて徐々に客足は伸び、蓋を開けたら結局大入りのネオ落語・セントラルだった。

 23回目となる今回は、桂あおばさんと月亭太遊さんのトークからスパークする。

 で、近況報告や落語の世界の話題で盛り上げたところで、あおばさんが高座へ。
 黒紋付に袴姿が凛々しいあおばさんが演じたのは、『替り目』だ。
 酒を飲む、んじゃなくて飲まれがちな男が古女房への想いを切々と語ってしまうというのが肝となる古典だけれど、あおばさんは冒頭の俥屋や女房とのやり取りをテンポよく演じて、男の本音の部分をクライマックスにもってきていた。
 そこに、ふと師匠のざこばさんの姿が見えるとともに、例えば『ハンカチ』同様、あおばさんの人柄、愛らしさが垣間見えるのもいい。
 二十年後、三十年後、落語家として一人の人間として様々な経験を重ねたあおばさんがこの『替り目』をどう演じるのかも非常に愉しみだ。

 続いては、桂三幸さんが登場する。
 昨夜は、ここ錦湯さんではもうおなじみのi phoneとミニスピーカーの「ネオはめ物」を駆使したネタ二題。
 まず「ネオはめ物」のやり取りを前面に押し出したネタ(R-1用?)を短めに。
 なぜだか焼き肉が食べたくなる。
 さらに、間奏部分のおしゃべりを挟んで、今度はセントラルで発表した新作の再演。
 平成わらしべ長者とでも呼ぶべき内容の作品で、ルーティン(積み重ね)が笑いの仕掛けとなった作品である。
 昨夜は、ショートバージョンだったが、別の場所では「ネオはめ物」がさらに愉しめると思う。
 こうご期待。

 トリは、太遊さんのネタおろし『もくぎょがしら』。
 放浪のラッパー・アマリリクが登場してフリーのラップ対決を行うというスタイルではあるんだけれど、今回の作品はなんと言っても、もののけ「もくぎょがしら」の造形がグロおもしろい。
 エログロナンセンス、ならぬグログロハイセンスだ。
 そして、きっちり笑いをとりつつも、伝えようとすることがしっかり織り込まれてもいた。

 最後は、定番の大喜利。
 作家の桜井さん(あいにく昨夜はお休み)考案のお題に対し、三幸さん、あおばさんに加え、大喜利ゲストの貯蓄アンドザシティさん(何食わぬ顔して、おもろい答えを出す)、ひつじのあゆみさん(飄々舎でもおなじみ)、かるあさん(不敵な大学生)、広瀬信輔君(未来会議)の六人が挑んだ。
 先週の笑利さん、十手リンジン十田さん&西手さんの機智guyトリオの嵐と違って、どこか静かに進みがちなところを、太遊さんが巧みに仕切って笑いに変えていた。
 そこにぐっと絡んでいくあおばさん、それをすっとかわす三幸さんも、さすがのコンビネーションである。
 一方、大喜利愛好家の大喜利ストの面々は、一答必笑の構え。
 四人四様の答えを繰り出していた。
 大喜利は笑いの縮図であり、また人生の縮図なのだった!

 と、今回も盛りだくさんのネオ落語・セントラルでした。
 皆さん、月曜20時は錦湯さんにぜひ!

 ああ、面白かった!!
by figarok492na | 2016-03-22 08:37 | 落語・ネオ落語記録
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