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一日一枚 9:武満徹の「うた」

 ☆武満徹:混声合唱のための「うた」
  関屋晋指揮晋友会合唱団
  <PHILIPS>438 135−2

 今は亡き関屋晋と晋友会合唱団が残した録音のうち、第一に取り上げられなければならないのが、このCDだと思う。
 まず、混声合唱用に編み直された武満徹の「歌」がまんべんなく収録されている点が嬉しいし、それより何より、全てが美しく耳馴染みのよい作品ばかりで、聴いていてとても心地がよいからだ。
 ただ、個人的には、晋友会合唱団の、合唱団特有の「きれい」で、どこかウェットな感触のする歌い方には、少し違和感を抱いてもいるのだけれど。
(それが、武満徹の音楽の持つ一面をよく表現した結果とはいえ)
 それでも、明日も生きていきたいと感じることのできる『明日ハ晴レカナ、曇リカナ』や抒情的な反戦歌『死んだ男の残したものは』、秋の澄んだ青空が思い浮かぶ『○と△の歌』、そして武満徹の『鳩の便り』と呼んでもいい『翼』は、何度も繰り返して聴いてしまう。
 合唱関係者に留まらず、全ての音楽好きにお薦めしたい一枚だ。

 もちろん新しいアレンジで、aikoが武満徹の「歌」をカヴァーしてくれないかなあ。
 けっこう彼女の歌声にはあってるんじゃないかと思うんだけど。
by figarok492na | 2005-11-25 14:08 | 一日一枚
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