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一日一枚 27

 ☆ローマン:ドロットニングホルムの音楽、小さなドロットニングホルムの音楽
  アンソニー・ホールステッド指揮ウプサラ室内管弦楽団
  <NAXOS>8.553733

 18世紀前半のスウェーデンを代表する作曲家ローマンが、スウェーデン王室の結婚式のために作曲した、ドロットニングホルムの音楽と小さなドロットニングホルムの音楽を集めた一枚である。
(ドロットニングホルムはスウェーデンの王宮があった場所だが、楽団員も含めて18世紀当時の楽器や衣裳を使用した、ドロットニングホルム宮廷劇場におけるオペラ上演で、現在は知られている)
 解説にもあるように、ヘンデルの影響を強く受けた作風であることは確かだけれど、壮麗な第1曲に始まって、次々と繰り出される小品の数々は、旋律的に美しく、しかも様々な変化に富んでいて、全く聴き飽きることがない。
 アンソニー・ホールステッド指揮ウプサラ室内管弦楽団は、時に粗く感じられる部分もなくはないが、ピリオド奏法の援用に関してはほぼ完璧で、モダン楽器による18世紀音楽の演奏の好例と評しても言い過ぎではないと思う。
 休日の午後、紅茶でも嗜みながら音楽を楽しみたい方には大推薦のCDだ。
by figarok492na | 2005-12-16 14:55 | 一日一枚
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