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一日一枚 117:シュトラウスの協奏曲集

 ☆リヒャルト・シュトラウス:管楽器のための協奏曲集
  アンドレ・プレヴィン指揮ウィーン・フィル他
  <DG/ドイツ・グラモフォン>453 483−2

 父フランツが名うてのホルン奏者であったこともあって、リヒャルト・シュトラウスが管楽器の扱いに長けていたことは、すでにこの『一日一枚』の中でも記したことがある。
 今回は、そうしたリヒャルト・シュトラウスの管楽器の扱いの巧みさが十二分に発揮された、管楽器のための協奏曲を集めたCDを聴くことにした。
 初期のホルン協奏曲第1番(ラース・ミヒャエル・ストランスキー。以下カッコ内は、独奏者)と晩年の第2番(ロナルド・ヤネチク)、オーボエ協奏曲(マーティン・ガブリエル)、クラリネットとファゴットのための二重小協奏曲(ペーター・シュミードルとミヒャエル・ヴェルバ)、のいずれもが、楽器の特性をよく活かした、軽快で愉悦的で、時にリリカルな作品に仕上がっている。
 ウィーン・フィルのメンバーによるソロは、派手さには欠けるものの、統一性があって作品の持つ世界観によく合っているし、アンドレ・プレヴィンとウィーン・フィルによる伴奏も、インティメートで好感が持てる。
 リヒャルト・シュトラウスと管楽器とウィーン・フィルを同時に楽しむことのできる、一粒で三度も美味しい一枚だ。
by figarok492na | 2006-03-29 13:53 | 一日一枚
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