☆シューベルト:ピアノ3重奏曲第1番、第2番
ジョス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ)
ヴェラ・ベス(ヴァイオリン)
アンナー・ビルスマ(チェロ)
<SONY>SK62695
今回は、フォルテピアノのジョス・ファン・インマゼールを中心とした、ピリオド楽器のアンサンブルによる、シューベルトのピアノ3重奏曲第1番と第2番のCDを聴く。
シューベルトのピアノ3重奏曲といえば、ウェットでリリカルな側面を強調するやり方も当然ありうるのだけれど、インマゼールやベス、ビルスマのトリオは、歯切れがよくて活力があって劇性に富んだ、どちらかと言うと、硬質な音楽を創り出している。
(もう一つ付け加えると、シューベルトの音楽の持つ舞踏性、というか舞曲性に配慮した演奏だとも思う)
たぶん、ピリオド楽器の音色の関係もあって、好みは分かれるかもしれないが、個人的には大いにお薦めしたい一枚だ。