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モーツァルトイヤーは終わったけれど

 新年、あけましておめでとうございます!
 本年もよろしくお願い申し上げます。

 2007年最初に聴いたのは、マグダレーナ・コジェナーの歌う、モーツァルトのアリア集のCDだった。
(もう少し早く起きれば、NHK・FMのミュージックプラザの特集を聴くことができたのだけれど、一足遅れで間に合わなかった)
 で、この選択には、大みそかの教育テレビの特集で、彼女が歌うモーツァルトのアリアを聴いたことが大きく影響していると思う。

 いろいろ事情があって、だいぶん購入量の減った昨年のCDの中で、もっとも繰り返し愉しんだのが、このコジェナーのアリア集だった。
 プライベートでもパートナーの関係にあるラトルとの云々かんぬんなどどうでもいいことで、それより何より、コジェナーの澄んで張りのある歌声とラトルの巧みな伴奏がしっくり耳になじんだというのが、その一番の理由である。
 特に、『フィガロの結婚』のスザンナの代用アリアとして書かれたトラック12の「汝をあがめるものの望みとして」(なんじゃ、この邦訳は!)と、トラック11の「大いなる魂と高貴な心」は、何度聴いたかわからない。
(前者の透明感あふれた歌唱と、後者のドラマティックな歌いぶりには、コジェナーの美質がよく表れているのではないか)
 また、慣れとは恐ろしいもので、はじめは奇怪にすら思えた、トラック2の「恋とはどんなものかしら」の装飾いっぱいの異版も、全然気にならなくなってしまった。

 いずれにしても、個人的には昨年のベストの一枚だ。

 ところで、コジェナーの来日コンサートには、ぜひとも足を運びたい。
 何しろ、CDにはCDのよさがあるとはいえ、結局CDは音の缶詰でしかないのだから。
by figarok492na | 2007-01-01 12:59 | クラシック音楽
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