寝る前、『ラジオ深夜便』の演芸特選で落語を聴く。
先年亡くなった桂文治の『浮世床』は、子供の頃から親しんでいた文治師匠だけに、ああ、この人の生の落語ももう聴けないんだなあ、とちょっぴりさみしくなったが、まあこれはいくら言っても仕方がない。
聴きものだったのは、後に放送された三代目春風亭柳好の『廿四孝』である。
四代目のどこかねっちゃりもっちゃりした語り口も悪くはないが、個人的には、この三代目の歯切れがよくてリズミカルでテンポ感のよい噺っぷりに、大きく軍配を挙げたいところだ。
今回の『廿四孝』も、結構はしょってやられていたのに、それが全く気にならないどころか、かえってするするすとんと決まってしまう。
あまりの面白さに、すっかり目が冴えてしまったほどだった。
今度、三代目春風亭柳好のCDを買おうかな。