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お薦めのヘンデル(CDレビュー)

 ☆ヘンデル:宗教曲集
  アニク・マシス(ソプラノ)
  マグダレーナ・コジェナー(メゾ・ソプラノ)
  マルク・ミンコフスキ指揮ル・ミュジシャン・ドゥ・ルーヴル他
  1998年録音
  <ARCHIV>459 627−2

 マルク・ミンコフスキ指揮ル・ミュジシャン・ドゥ・ルーヴル他の演奏による、ヘンデルの宗教曲集を聴く。
(このCDは、今はなき『グラモフォン・ジャパン』のレビューを読んで以来、ずっと欲しいと思っていたもので、先日ようやくジュージヤ三条本店のセールで手に入れることができた)

 『主の僕たちよ、主をほめたたえよ(ラウダーテ…)』やサルヴェ・レジナ、『主は言われた(ディキシット・ドミヌス)』と、ヘンデルにとっては初期の作品ばかりが並んでいるため、一見地味なカップリングと思われかねないのだが、旋律の華やかさや劇性、声楽・器楽両面における技巧の充実など、いずれの曲においてもヘンデルの音楽の持つ魅力が十二分に示されていて、実に聴き応えのあるCDに仕上がっていると思う。
 ミンコフスキとル・ミュジシャン・ドゥ・ルーヴルのアンサンブルは快活で隙がないし、何と言っても、マシスとコジェナーの透明感があってクリアな歌唱が素晴らしい。

 これはフルプライスでもお薦めしたい一枚だ。
 大推薦。
by figarok492na | 2007-07-17 11:59 | クラシック音楽
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