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大阪センチュリー交響楽団の大曲路線の修正を希望する(CLACLA日記)

 朝日新聞月曜夕刊の「立ち見席 オーケストラの風」、連載9回目にあたる今日は、昨今何かと話題の大阪センチュリー交響楽団が取り上げられていた。
 で、楽団の抱える問題点や現状が巧くまとめられているが、あくまで個人的な意見としては、現在の小泉和裕-沼尻竜典による大艦巨砲、ならぬ大曲虚放路線に大幅な修正が加えられないかぎり、大阪センチュリー交響楽団の長期的な興隆はありえないものと僕は考える。
 むろん、かつて小泉さんの指揮したベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」を聴いて強く心を動かした経験もある人間でもあるから、一概に彼の個性・芸術性を否定するつもりはないけれど、が、しかし、小泉和裕の振るブルックナーをシーズンのメインに据える小泉さん自身や楽団事務局の姿勢には、やはり大きな疑問を抱かざるをえない。
 そして、こうした小泉-沼尻路線の背景にあるだろう、梶本音楽事務所(小泉さんと沼尻さんが所属する)と楽団の関係も、再点検すべきなのではないかとも思う。
 と、言っても、梶本音楽事務所が楽団(楽壇)に果たしてきた役割は今さらここで語るまでもないことであるし、大阪センチュリー交響楽団に対してある種の「サービス」が行われているのかもしれない。
 ただ、それはそれとして、大阪センチュリー交響楽団の今後の維持と発展を長期的なスパンで真摯に考えようとするのであれば、上述したような関係の再点検はどうしても必要となってくるのではないだろうか。
(大野和士、広上淳一のツートップは無理として、梶本音楽事務所所属の指揮者でいえば、京都フィル室内合奏団と深い関係にある有田正広や、大阪フィルの定期に客演したアレクサンダー・リープライヒ、そして老匠ルドルフ・バルシャイあたりが、大阪センチュリー交響楽団の本来の「売り」であるはずの、「小編成で密度の濃い演奏」によく沿っているような気がするのだが)
 いずれにしても、大阪センチュリー交響楽団の来シーズン(2010年度)の定期演奏会のラインナップを注視しておきたい。


 いろいろあって、明け方近くまで雑件を片付ける。
 ついでに、ネットラジオで、ケネス・モンゴメリ指揮オランダ放送室内フィルの演奏した、ベートーヴェンの交響曲第8番のライヴ録音を聴く。

 『ブレヒト戯曲全集第6巻』を読み進める。
 ナチス・ヒトラーの政権奪取を戯画化した『アルトゥロ・ウイの興隆』を読んでいるが、その第6場は『わが教え子、ヒトラー』にもつながっていると思う。

 『マンボウ周遊券』も読み進める。
 やっぱり、面白い面白い。

 今後の創作活動について考える。

 いろいろあって、16時台~17時台の夕飯用の買い物以外は外出せず。
 まあ、仕方ない。

 いいお天気、いい青空が続く。
 だいぶん涼しげな風が吹くようになったが、日中はまだまだ暑さが厳しく、汗ばむ。

 帰宅後、ネットラジオでフォルテピアノのクリスティアン・ベズイデンホウトを中心にしたコンサートのライヴ録音を聴く。
 オール・モーツァルト・プログラムで、ベズイデンホウトの弾くクラヴィーアのための独奏曲に始まり、フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮シャンゼリゼ管弦楽団とのコンサート・アリア「どうしてあなたを忘れよう 畏れないで、いとしい人よ」、ピアノ協奏曲第17番が放送されていたが、いずれも聴き応え充分の演奏だったのではないか。
 まずは、キャロリン・サンプソンの歌声も美しいコンサート・アリアが聴きものだったし、独奏曲やコンチェルトでのベズイデンホウトのクリアなフォルテピアノ・ソロも見事だった。
 また、特にコンチェルトでは、ヘレヴェッヘと手兵のピリオド楽器オケのシンフォニックな力強い響きが印象に残った。

 今日の甘いものは、ブルボンのブランチュール。
 近くのグルメシティで、税込み50円に値下げされていたもの。
 ホワイトチョコレートを挟んだラングドシャクッキーで、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!
(余談だけど、僕はクッキーの中で一番ラングドシャクッキーが好きだ)

 鳩山新内閣の財務相には、藤井裕久民主党最高顧問が有力視されているとのこと。
 そういえば、直接面識はないものの藤井さんと小林信彦は、高校時代同学年だったはずだ。

 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
by figarok492na | 2009-09-07 21:56 | CLACLA日記
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