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知の悲観主義、意志と行動の楽観主義!(CLACLA日記)

 知の悲観主義、意志の楽観主義!
 知の悲観主義、行動の楽観主義!


 昨夜、実家から電話があり、母と少しだけ話をする。

 『まる頭ととんがり頭』を読み終え、『ブレヒト戯曲全集第3巻』<未来社>を読了した。
 『まる頭ととんがり頭』は、シェイクスピアの『尺には尺を』を下敷きに、ドイツにおけるナチス・ヒトラーの台頭を鋭く批判した作品だが、解題で翻訳者の岩淵達治が記しているように、「ブレヒトも亡命した多くの知識人と同じようにヒトラーの力を過小評価していたこと」は否定できないだろう。
 なお、この作品にカラスという名の小作人が登場するが、これはヴォルテールが果敢に再審闘争を挑んだカラス事件(18世紀半ばに起こったフランスの宗教的冤罪事件)のカラスによるものだろうか?

 そういえば、僕も10年近く昔、『尺には尺を』を下敷きにした『法王庁の広い抜け穴狭い門  もしくは、どうにもこうにもこりゃ尺だった』という駄作をものしたことがあったんだ。
 ただし、これは『まる頭ととんがり頭』とは一切関係なしで、同じ『尺には尺を』を下敷きにしたワーグナーの初期の歌劇『恋愛禁制』に影響を受けて執筆されたものである。
(タイトルからもわかるように、『尺には尺を』のほか、アンドレ・ジイドの二つの作品やクレイジーキャッツの歌も下敷きになった)
 とはいえ、とあるミッション系の女子高が舞台で、天王寺という学長や、東條、木戸、池田といった人物が登場するあたり、『まる頭ととんがり頭』と通底するものがないことはないような気もするが。

 猿谷要の『ハワイ王朝最後の女王』<文春文庫>を読み進める。
 第三章までを読み終えた。

 『不在証明』のノート書き分のPCへの打ち込みを行う。

 ネットラジオで、ニコラス・マッギガン指揮エーテボリ交響楽団のコンサートのライヴ録音を聴く。
 ラモーの『ナイス』組曲やヘンデルの王宮の花火の音楽などが放送されていたが、ピリオド奏法を巧く援用した演奏で、なかなか聴き応えがあった。
 満足なり。

 続けて、モザイク・カルテットの演奏した、ハイドンの弦楽4重奏曲第39番、第38番、第41番<Astree>と、ハーゲン・カルテットの演奏した、モーツァルトの弦楽4重奏曲第20番<ドイツ・グラモフォン>を聴く。
 いずれも、今夜のエリーゼ弦楽4重奏団のコンサートの予習である。


 17時過ぎに外出し、近くの金券ショップ・トーカイでバスの回数券と地下鉄の切符を買ってから、206号系統の市バスで府立大学前まで行き、そこから歩いて京都コンサートホールへ。
 で、小ホール(アンサンブルホールムラタ)で、エリーザ・カルテットの京都公演を聴く。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。

 地下鉄で四条まで戻り、そこから歩いて帰る。

 行き帰り、『ハワイ王朝最後の女王』を読み進める。
 第五章までを読み終えた。


 少しどんよりとした感じの強い一日。
 湿度も高く、じめじめとしてあまり快ならず。

 今日も、甘いものは食さず。

 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
by figarok492na | 2009-09-29 23:34 | CLACLA日記
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