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それを引用しちゃおしまいよ(深夜のCLACLA)

 27日付朝日新聞朝刊の天声人語で、戦前、国体をめぐる国会の論議において、ときの岡田啓介首相が憲法第1条を盾に野党(政友会)の攻撃をかわしたことを、現在の鳩山内閣の姿勢とからめる形で引用しているのだけれど、このからめ方は果たしてどうなんだろう。
 少なくとも、この国体をめぐる論議というのは、美濃部達吉教授のいわゆる天皇機関説をめぐる論議(それにからめて、穏健派の一木喜徳郎枢密院議長を追い落とし、岡田内閣をゆさぶろうとする策謀)だったわけで、そういう部分の説明をすっとばしてここだけを引用するのは、あまりにも浅薄に過ぎると僕は思うのだが。
 それこそ、同じ日の天声人語にある「それを言っちゃあおしまいよ」ならぬ、それを引用しちゃおしまいよ、ではないのか?
 結局のところ、この天皇機関説排撃のころから、マスコミの質というのはちっとも変っていないってことなんだろうな、きっと。
(なお、岡田啓介首相の国会でのこの発言は、原田熊雄述の『西園寺公と政局』<岩波書店>でも詳しく触れられていたはずだ)


 昨夜は、爆笑問題カーボーイを聴きながらいくつか用件を片づけたのち、2時43分に消灯する。

 9時47分に起きる。

 加藤泰の『映画監督山中貞雄』<キネマ旬報社>を読み進め、「16 鳴滝組と友情のきずな」、「17 生涯最良の年」、「18 前進座への惚れ込み」、「19 謎に満ちた言葉」を読み終えた。

 ついでに、『山中貞雄餘話』のためのノート書きを行う。

 『山中貞雄作品集』2<実業之日本社>を読み進め、『丹下左膳余話 百万両の壺』のシナリオを読み終えた。
 この作品は実際に映画を観たことがあるだけに、なおさらのこと面白い。

 ところで、同じ作品集に入った『国定忠次』のシナリオの中の、国定忠次が官憲に追われる場面を読みながら、当時はこういった場面が現在想像する以上にアクチュアリティを持ったのだろうなとふと思う。


 13時57分に外出し、郵便局などで用件を片づけたのち、COCON烏丸の京都シネマへ。
 京都シネマの会員の更新をすませてから、『誰がため』を観る。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。

 上映終了後、西洞院のSHOP99で夕飯用の買い物をすませてから、17時35分に帰宅する。


 急な用件が入り、夕飯を早めにすませて19時15分に外出し、いろいろとあって、23時50分に帰宅した。


 以上、2010年1月27日の日記。


 今日が、いい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
by figarok492na | 2010-01-28 01:16 | CLACLA日記
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